ぎょ(177) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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祭り(13)

忘れていました・・・

■「金魚の日(3月3日)」 江戸時代から雛市で金魚が売られ、「ひなまつり」の日にひな壇に金魚を供える習慣がありました。さて、江戸情緒あふれる町を紹介しましょう。


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佐原は千葉県の北部の穀倉地帯・香取市にあり、利根川をはさんで茨城県と接した、今でも江戸時代の面影が残り「小江戸」と呼ばれています。町を流れる小野川沿いには、土蔵造や千本格子の民家や商家が軒を連ね、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。小野川沿いに、近代日本地図の祖といわれる伊能忠敬の旧宅と記念館があります。旧宅は、寛政5年に自ら設計したという建物で、当時の豪商の家を今に伝えています。


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市内を南北に流れる小野川によって、東側の地域と西側の地域とに区切られています。東側の地域は、古くから栄えていましたので、本宿(ほんじゅく)と呼んでいます。それに対応する形で、西側の地域を新宿(しんじゅく)と呼んでいます。佐原の大祭は毎年2回、執り行われます。


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本宿の守護神であります八坂神社の祇園祭り、通称「本宿祭」は7月10日以降の金・土・日曜日の3日間行われます。豪華絢爛に飾った10台の幣台(やだい)が、江戸情緒残る古い町並みを祭り一色に染め上げていきます。新宿の諏訪山に鎮座します諏訪神社の秋祭り、通称「新宿祭」は、10月の第2金・土・日曜日の3日間行われます。


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本宿の幣台(やだい)に負けない程に贅をつくした14台の幣台(やだい)が、佐原ばやしの調べにのせて、時に優雅に、時に力強く、町々を練り歩きます。 佐原の大祭は『関東三大幣台祭り』のひとつに数え上げられています。


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利根川図誌(1859)のなかで赤松宗旦は佐原の祭りについてこう述べています。「この両祭礼至って賑はしく、いずれも二重三重の屋台一四、五輌づつ、花をかざり、金銀ちりばめ錦織の幕をかけ、囃子ものの拍手いとにぎやかに町々をひきまわる。見物の群衆人の山をなし、まことに目ざましき祭りなり」


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現在の八日市場の幣台(やだい)は、明治29年に制作されたものです。幣台(やだい)を飾る彫刻は、太閤記を主な題材とし、当時人気のあった彫物師 小松重太郎光重とその三男 小松光春 の手によるものです。なお、小松光春は荒久の彫刻も手がけています。飾り物は麦藁製の「大鯉」で、中に人が入り、口や胸鰭を動かすことが出来ます。「大鯉」の製作には町内総出であたり、約3週間かけて作り上げます。正面の額は「龍」の彫り物です。


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そう言えば・・・錦鯉の産地「養父市場」も「市場」でしたね。


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祭りを終えた鯉は資料館に展示されます。


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