■「うろこの家」
ウロコ話で忘れていたのが・・・
神戸で最初に公開された異人館で、「風見鶏の館」とならんで「兵庫住宅百選」に指定されている伝統的な建造物です。全国でも数少ない西洋建築の中で、当館のように完全な状態で保存されている例はごく稀で貴重な文化財となっています。なお、昭和10年12月には国指定登録有形文化財となっています。この建物は、木造2階建て・切妻造り・黒桟瓦葺きで、窓はフレンチ・ウインドー、館内の至る所に異人館独特の様式と意匠が凝らされており、建物中央部の円筒型の展望塔など、他に類を見ない特徴を持っています。外壁全面に貼りつめられた天然石スレートの形状が魚のうろこ(鱗)のように見えるところから、いつの頃からか、「うろこの家」と呼ばれるようになりました。
明治後期(明治34年頃)に外国人設計者により、外国人のための高級な借家として旧居留地付近に建築されたと伝えられています。その後、外国人達が居留地から北野町へ移り住むようになり、それに伴い大正になって現在地に移築されました。居住者の変遷に伴い年月を経た現在それらの資料が消失しており詳細は不明です。記録に残っている最後の住人は、明治33年に来日したドイツ人教師E.ハリヤー氏の子息R.ハリヤー氏となっています。すべてを知っているのは、この館だけなのです。エトランゼ達のいくつもの物語を内に秘め、今もなお、神戸の街と海を見守って、高台に悠然とそびえています。
書斎に魚の置物がありました。
建物からエントランスに出ると・・・なんと人魚像がありました。
「うろこの家」にぴったりの彫刻像ではありませんか。
西洋建築もいいけれど・・・日本にも素晴らしい外壁の建物があります。





