ぎょ(137) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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■映画「4月の魚」


4月の魚1


ジェームス三木原作「危険なパーティ」の映画化、大林宣彦監督、高橋幸宏主演の映画「4月の魚」。南の島の酋長を妻の替え玉を使ってもてなす映画監督を描いたラブ・コメディ。


4月の魚2

《あらすじ》根本昌平は33歳。7年前、初監督作品の「夜明けのエクスプレス」で日本監督協会新人賞を受賞、その時の主演女優で4歳年上の衣笠不二子と結婚と話題をさらったが、興行的には大コケでそれ以来1本も映画を撮っていない。たまに不二子の撮影現場に顔を出しても、逆に彼女とアイドル歌手、四禮正明とのゴシップについて芸能レポーターに追い回される始末。そんな昌平が夢中になれることは、酒落たシステム・キッチンで作りあげるフランス料理。料理も映画も芸術品を作り上げる点で共通しているというのが彼の持論だった。ある日、昌平のもとに数年前CM撮影で訪れた時にお世話になった、アラニア島の日系二世、パナポラ・ハンダ酋長からエアメイルが届いた。商用で来日するため、4月1日の夜、根本家を訪れたいという。アラニア島では、友情の誓いとして妻を一晩提供するという習慣がある。昌平も酋長の魅力的な若妻ノーラと一晩過ごした。実は一晩中ふたりで星の数を教えていたのだが。困った昌平は悪友のシナリオライター藤沢に相談する。藤沢は知り合いの新人女優を不二子の替え玉にするというシナリオをでっち上げた。当日「酋長はノイローゼで危険だ」と不二子を実家に帰し、買い出しに行った昌平は、帰り道スーパーのレジで見かけるあこがれの彼女と出会う。アルバイトに行くところという彼女に昌平は、フランス式バレンタイン、フランス語で4月1日をポワソン・ダブリルと言い、この日、魚の型をしたチョコレートを愛する人に贈ると恋が実るという話をした・・・


メバル


「メバル」は漢字で書くと「春告魚」という漢字で書きます。アテ字であると思いますが、場所によっては「目春」と表記したりもするようですが、その名の通り春になると盛んに釣れ始める魚のイメージが昔からあるようです。一般的に船釣りにおいての対象魚でありますが、小型であれば、防波堤からでも釣れます。メバルは普通の魚と比較すると小型(20cm前後)がほとんどですが、食材としては価値が高く、高級魚扱いになっています。そういうわけで小さいながらも美味しい魚のため、人気は高く、暖かくなった春になると昼夜を問わず、この魚を求めて釣り人が海へ出かけます。大きな目が発達しているせいか、夜でも釣れます。


シロウオ


シロウオも春告魚です。踊り食いで有名な魚であり、踊り食い以外の料理でも非常に美味な春の風物です。産地として有名なのは九州の室見川ですが、いろいろなところで漁獲されています。日本と朝鮮半島にのみ分布する非常に特異な形態のハゼ。一属一種。背鰭は一つしか無い。普段は沿岸海域で生活し、春先になると河川に遡上して産卵する。遡上時期は2~4月頃(北になるほど遅い)。「白魚の踊り食い」と称されるのはこの魚。透明な魚としては他にもシラウオ類が有名だが、そちらはサケやキュウリウオ、アユなどに近縁な全く別の魚です。シロウオの英名はIce goby。シラウオはIce fishとなります。