魚の皿(7)
右向き・左向きのことで魚料理を調べていると、タイ国のブラーカボンという魚料理に出会いました。
タイ語でプラーカポンと言うと日本の「鯛」と「鱸・スズキ」の両方を指します。プラーカポン・カーオ(白いプラーカポン)と言うと「スズキ」、プラーカポン・デーン(赤いプラーカポン)と言うと鯛になるそうです。オーストラリア(バラマンディ)・パプアニューギニア・インド・東南アジア(タイ:プラーカポン、マレーシア:シアカップ、インドネシア:カカップ・プティ、フィリピン:アパハプ、台湾:標準名は「尖吻鱸」、「金目鱸・盲槽、扁紅眼鱸」とも呼ばれています。
ブラーカボンの鱗はとても大きくてタイ国では工芸作品として花が作られているそうです。
いろいろな色に染められます。
このような単純なものもありますが・・・
ここまでくると、ウロコとは思えない美しさです。
Dockmaai Klet plaa タイ語で「ドックマイ・クレッ(ト)プラー」と呼ばれています。ドック・マイ=花、クレッ(ト)・プラー=魚のうろこという意味です。
日本にもウロコを使った作品づくり(コラージュ)をされている方がおられます。その手法は・・・
ボラ、タイ、トビウオなどが扱いやすい。「もっと大きなものはないか」と探すと、漁網にかかっても、すぐ捨てられる宿命にある(食用に不適)ハトブダイ。このハトブダイのウロコ、大きさは500円硬貨より大きい。大きくて、乾燥させても曲がらない。だから小さく切って使うことも可能です。作業は魚のウロコを外すことから始まる。塩でもみ、1週間ほど水にさらし汚れやぬめりをきれいに除去する。そして漂白剤でウロコを白くして乾燥。あとは花びら、石(岩)、樹の幹などの目的にそって適当な大きさに切り、接着剤で張っていき、重しをかけるだけ。着色は岩絵の具か水性ペイント、花のしんは釣り糸を用いられています。







