魚の皿(3)
大きな胸ビレそして可愛い眼が特徴の魚皿です。
これも可愛い眼をしています。縦幅が広いのが特徴です。
七福神が描かれています。
さて、これらの3枚の魚皿を見て、何か感じませんか???
それでは上の画像と下の画像を比べて見て下さい。
もうおわかりですね。「右向き」と「左向き」の違いです。
いろいろな魚皿を調べてみましたが、「左向き」の比率が高いようです。
これは、お皿に限ったことではありません。魚の絵の多くが「左向き」です。
このことについては、多くの説があります。
やはり「右利き」説が有力です。描くにせよ、作るにせよ、左から右に向かって手・腕を動かすのが自然です。魚の場合は横に長いわけですから、まず頭を描いてシッポの方へと進んでいくことになります。当然、「左向き」の魚になるわけです。
魚をさばく場合、左手で魚の頭を押さえて右手の包丁でウロコをとったり切ったりします。盛り付けの基本も、魚の頭を左にして右にシッポを置くことになっています。
日本の絵巻物では、人物や動物などは右から左へと進んでいきますので、当然顔は左向きになります。現在の書籍(横書き)は左から右へと進んでいきますが、日本の伝統文化として左向きの魚が定着しているという説もあります。
脳の専門家によりますと、人間の情動の中枢は「右脳」にあり、神経の交差から「左顔」に良い表情が出るということです。これも左向きが多い要素かもしれません。










