ぎょ(105) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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浮世絵(7)

国芳の浮世絵を調べていて、猫の当て字「なまず」を発見。


なまず1


「なまず」には間違いないのだが、どうも「ず」の部分が理解できない。「川」のような形になっているのはどうしてなのだろう?


なまず2


こちらは国芳の誰が見ても「なまず」の作品。


なまず3


なまずとは、ナマズ目ナマズ科の淡水魚。幼魚は六本、成魚は四本の口ひげをもち、鱗はない。川や湖沼の泥底にすむ。なまずの「なま」は、ウロコがなく滑らかな魚であることから、「なまこ」の「なま」や「なめくじ」の「なめ」と同じく「滑らか」の意味。なまずの「ず(歴史的仮名遣いは「づ」」)」は、川や沼の泥底にすむことから、「どじょう」の「ど」と同じく「泥」や「土」の意味。つまり、なまずは、「滑らかな泥魚」の意味から付けられた名と考えられる。古くから、大きななまずが地中であばれるために地震が起こるという俗信があり、「地震」を「なまず」と言うこともある。


琵琶湖大鯰


これは日本最大の淡水魚と言われる「琵琶湖大鯰」。1mを越す大物もいる。


栗林鯰


悠々と泳ぐ栗林公園の池の鯰。エサの「麩」を投げると鯉に負けじと集まってくる。紅白の鯉に混じるとその黒さが一段と美しく、ほほえましい。

私が鯰を初めて認識?したのは、小学校低学年の頃。家族といっしょに川でキャンプした時のこと、川原を散策していると水溜りに黒々とした魚ではないグロテスクな生き物を発見した。水底でジッーとしていた。私たちが近づいても逃げる様子もなく、しばらくしてユラッーと動いた。ゾクッとした。これが「なまず」という生き物であることを肌で覚えた。