浮世絵(2)
歌川国芳には有名な「金魚づくし」という作品があります。
猫と魚は深い関係にあります。
浮世絵は、役者絵に代表される「ブロマイド」であったり、この作品のような「マンガ」であったり、景色を描いた「絵葉書」であったりと、まさしく庶民のための作品であったわけです。
これらの作品が生まれた背景として、江戸の金魚ブームがうかがえます。浮世絵はその時々の流行を敏感に反映しています。
「東海道五十三次」で有名な広重は「魚づくし」を描いています。こちらは「マンガ」というより「図鑑」のような作品です。
浮世絵は「絵師」「彫師」「摺師」そして作品を販売する「店」が一体となって生み出された、まさしく庶民の芸術文化です。「すくらんぶる」もそういう集団をめざしたいと考えています。