ぎょ(69) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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む菓子話(5)

お菓子ではありませんが、昔の飲み物の代表格は「ラムネ」です。「レモネード」がなまって「ラムネ」になったと聞いていますが、炭酸飲料との始めての出会いでした。コカ・コーラが発売された時の衝撃も忘れません。どちらも、「ビン」の形が魅力的でした。しかし「ラムネ」ビンほど刺激的なデザインはこれまで見たことがありません。今でも大切に保管しています。最近はプラスチックのものが出回ったり・・・あれは「ラムネ」とは呼べません。中のビー玉がガラスビンとぶつかりあって、独特の音色がしなければなりません。「味覚」「視覚」「聴覚」が一体となり、しかも栓をポンと突き開けて、ふきこぼれる泡をこぼさないようにあわてて口を押し当てる・・・「触覚」そしてラムネ特有の「臭覚」・・・そうです子どもの五感すべてに「ラムネ」は刻み込まれるのです。

さて、少し残念ではありますが、全体がガラスではなく、口の部分がプラスチックでまわすと開けられて、中のビー玉が取り出せる、古いものと新しいものが折衷された「ラムネ」ビンがあります。これは、造形欲求を喚起してくれました。古き良き時代の「メダカ」とコラボレーションさせてみたいと思い、またビー玉を「浮き玉」に見立てて・・・こんな作品を作ってみました。


ラムネ


ビー玉に「浮き玉」結びをすると、結び目の関係でビンに入らなくなりましたので、小さなビー玉を使用しました。そのかわり3個ほどビー玉を中に入れてやりました。普通のビー玉ではおもしろくありませんので、中に空気の入っているビー玉を使用しました。自分で言うのもなんですが、ボッーとながめてしまいそうな・・・哀愁を感じる作品です。