漫画話(3)
最後は「釣りバカ日誌」。
結局のところ少年たちの多くは、サラーリーマンに落ち着くわけですが、「少年の心」を捨てきれずに「釣り」バカとしての人生を歩む肥満気味の中年。その影響からか「少年の心」に惹かれ自らもはまってしまう高齢の社長。しかし、現実社会においては結局、異端児・はみ出し者でしかない。それは「フーテンの寅さん」しかり。せめて庶民はテレビや映画で失われていく「少年の心」をなぐさめているのだろうか?
さて、この浜ちゃんの体型はどう見ても「海釣り」向きですよね。漫画の方は映画の西田さんよりスリムですが。
紹介した3つの漫画、「家庭」や「社会」をテーマにしていますが、「釣りキチ三平」は「子どもと自然」について考えさせられます。教育の世界において「学校・家庭・社会」の連携が大切だとされますが、その前提としての「環境」すなわち「自然」について真剣に考えなければならないと思います。「生きる力」は「自然」によって育まれるはずです。