青の伝説(90) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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和歌山

《和歌山県での藍染め》昔から日本各地に藍染めの技術はありましたが、江戸時代には阿波藩(徳島県)の阿波藍が特産品として有名でした。その頃、紀州藩の藩主であった徳川吉宗は阿波藍の種を分けて欲しいと申し出ましたが、他藩に大切な特産品を分けることもはばかられた阿波藩は、徳川御三家である紀州藩の申し出を断ることもできず、発芽しないように少しだけ蒸した種を献上しました。そして「発芽しない」という吉宗の問いに、「気候が合わないからでしょう」と答え特産品の流出を逃れたと伝えられています。その後吉宗は中国に使者を送り、たで藍の種を持ち帰ることに成功し、その種をもとに藍染めを研究したのが始まりと伝えられています。以後、吉宗は染め職人たちに技術を競い合わせるなど工夫を凝らし、和歌山県の藍染め技術の発展に尽くしました。現在では、藍草(たで藍)の産地でもある日置川町において平成7年頃から地域振興の一環として藍染めが再開され、かつての吉宗の意志を受け継いでいます。画像はhttp://ootajp.cool.ne.jp/sarasa/shop.htm より