青の伝説(28) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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青ベタ

名前のとおり・・・「青ベタ」っていう感じの熱帯魚です。ベタとは、正式には、(ベタ・スプレンデンス)(Betta Splendens)と言います。ベタは、アナバス(キノボリウオ)やグラミィーと同じ仲間で、ラビリンスという補助呼吸器官をもっていて、空気呼吸を行う熱帯魚です。また、原産地は、東南アジアのタイで、この地域は夏場になると水温が40を超え、水中に解けこんだ酸素もなくなり、普通の魚の様なエラ呼吸では、生きていくことができません。こういう環境条件下でも棲息することができるように、エラ呼吸以外で直接空気呼吸ができるように進化したと思われます。一般的な熱帯魚ショップで、ビンに入れられて売られているベタは、大半が東南アジアから大量に輸入されてくるもので、約150~400円程度で買え、赤、青、混色でカラフルなヒレの長いロングフィンタイプで、「トラディショナル・ベタ」と呼ばれています。また、国内外のベタ愛好家・クラブが長年の品種改良を繰り返して作出した人工改良品種であり、大きなヒレを広げるタイプのベタを特別に「ショー・ベタ」と呼びます。ショー・ベタとは、ショーに出品できるようなクオリティーを持ったベタという意味ですが、日本国内ではこのように特別な名前を付けて呼んでいますが、海外では単に「ベタ」と呼ぶようです。、「トラディショナル・ベタ」と「ショー・ベタ」は、学名的には、同じベタ・スプレンデンス(Betta Splendens)です。しかし、「トラディショナル・ベタ」を繁殖させ、「ショー・ベタ」にすることはできません。ショー・ベタの様に品種改良するには、突然変異と長い年月が掛かっているからです。熱帯魚ショップで、トラディショナル・ベタの場合はビン、ショーベタの場合は小型水槽で、単独泳で売られていますが、これは、オス同士を一緒にするとケンカ・攻撃し、ヒレをボロボロにしてしまうからこの様な形態の飼育・販売形態となっています。一方、メス同士の場合は大きなヒレもありませんし、混泳可能です。さらに、オスとメスを混泳させる場合は、繁殖の場合以外においてはメスの数を多くしたりしなければ、オスはメスを攻撃し、最悪の場合は殺してしまうので注意が必要です。ベタの繁殖は、他の熱帯魚に比べて簡単で、泡巣を作って産卵するのもベタの特徴です。その産卵行動は、見る人に感動を与えます。