手っ取り早いのがダ・ヴィンチの設計図を見つけることである。彼は画家であると同時に偉大な科学者である。様々な研究図面を多く残している。しかし、発見できた「螺旋」らしきものは「ヘリコプター」と「時計」であった。螺旋階段そのものの設計図、しかも二重螺旋は見当たらない。
《SCREW》
「ヘリコプター」の図面には「SCREW」と記されている。意味を調べてみると、「ねじ、ボルト」「コルク栓抜き」「船のスクリュー」「飛行機のプロペラ」とある。さらにおもしろいのは「ひとひねり」とある。まさしく「考える」という頭の回転をイメージさせる。続いて「刑務所の看守」「けちん坊」「給料、賃金」「役に立たなくなった馬」・・・「性交」とある。なんと、スゴイ言葉である。ますますイメージが拡大していく。
《ねじ》
さらに「ネジ」を調べてみた。円筒の外側に直角三角形をまきつけると斜辺は曲線を作る。このつる巻線(Helix)にそって三角や台形等の断面形状の一様な突起を巻きつけたときに生じるつる巻面体(ねじ山)をもった品物を総称してねじと言う。突起を円筒の外側にまきつけたものは雄ねじで、内側壁面に沿ってまきつけるのであれば雌ねじとなる。円筒は円錐に置き換えるとテーパーねじやタッピングとなる。ねじは「ネジ」「ねぢ」「捻子」「捩子」「螺子(らし)」などの文字や漢字等を使って表現される。この解説にも「雄雌」が登場する。
「ネジ」はカタカナで表すことも良くありますが、外来語ではありません。「ねぢ」は古い使い方で、「捻(ネン)」は、ひねる ねじる の意味。捻り菓子を連想します。一般の会話では「費用を捻出する」などと言います。「捩(レイ、レツ)」も ねじるの意味ですが、この字はあまり見かけません。「螺」は螺旋の螺です。タニシや巻き貝を指します。螺子、鋲螺、精螺などは会社名によく使われています。「子」は道具や小さいものを表現するものです。