クリスマス(2) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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1931年、コカ・コーラ社がクリスマス用広告の制作をハッドン・サンドブロムに依頼しました。この広告こそがサンタクロース伝統の原点であり、その後何世代にもわたってアメリカ人に愛されることになりました。彼は、シカゴのスウェーデン系アメリカ人の家庭に9人兄弟の末っ子として、1899年に生まれました。シカゴ美術館の夜間コースに学んで芸術の道をすすみ、その後チャールス・エベレス・ジョンソン・スタジオに入って腕を磨きました。1920年代には自分のスタジオを持ち、ダーシー・アドバタイジング・エージェンシーを通じてコカ・コーラ社の広告を制作するようになりました。彼のサンタクロースは、1931年に「サタデー・イブニング・ポスト」誌に掲載された広告で初めてこの世に登場し、その後35年間にわたり、彼はコークとサンタの情景を次々と描き出しました。彼がコカ・コーラ社のために制作した広告アートは全部で150点以上にも及び、雑誌広告、ポスターの他にもカレンダーや看板など、あらゆる種類の広告に使われており、これほど多くの作品を手がけたアーティストは彼をおいて他にいません。1976年に76歳で亡くなりましたが、彼の作品はサンタクロースの「コカコーラ・カラー」である赤と白のイメージとして永遠に生き続けています。