電車(1)私が生まれ育ったところは今は廃線になってしまった南海平野線の駅の真横、窓をあけると駅。朝から晩まで電車の発着の音やアナウンス。廃線になって商店街は閑古鳥が鳴いている。記憶にしか残っていない風景だから、様々な思い出も重なってまるでセピア色の映画のように脳裏に焼きついている。