石の話(1) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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私の名前が「石橋」ですから当然「石」にこだわりがあります。大阪城の石垣はいつ見てもすごいと思います。まるでアブストラクトです。大阪城は元和元年(1615)大阪夏の陣の戦いで天守閣等の建造物は焼失し豊臣氏は滅びました。天下は徳川氏のものとなり、西国等の大名に命じて大阪城の大修築を行わせました。工事は約10年もかかったと伝えられ、大阪町民に徳川家の権威勢力誇示し、また西国大名の財力を消滅するねらいがありました。大阪城の石垣はなるべく良質で大きな立派なものが喜ばれたそうで、工事を請け負った大名は自分の紋をその石に刻み込んで出したらしくその石のことを「定紋石」と呼んでいます。石垣に使われた石は、小豆島や岡山市犬島の採石場から運ばれたそうです。大阪城の石垣は「寺勾配(てらこうばい)」といって平面的・縦断的にアーチ構造となっているため、非常に安定した構造物となっています。