日本の形(3) | すくらんぶるアートヴィレッジ

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襖や屏風、掛け軸など外国にはない比率や大きさの絵画がある。しかし、その中で最も独自な形態として「扇面」がある。三角形と円形の融合とでも言おうか、三角形の鋭さをおさえ、かつ円形の完結性を開いて、動感と空間を演出する。さらに扇子という開閉する仕組みから考えると、まるでアニメーションのような効果までもたらされる。そしてその実用性は、春夏秋冬さらに花鳥風月の日本の季節感を見事に造形している。日本風と言うよりも「日本の風」薫り・香りまでもが漂ってくる、日本のセンスそのものである。