ロートレアモンというシュールの詩人がいる。有名な「マルドロールの歌」の中に「解剖台の上のミシンと蝙蝠傘の偶然の出合いのように美しい」という一節がある。普段はまったく関係のないバラバラなものが出会うことによってシュールな美しさが生まれる。「断絶」と見るのか「シュール」な関係ととらえるのか・・・そんな楽しい発想を図工美術は教えてくれる。それを写真で表現したマン・レイというダダの芸術家を紹介しておこう。人間関係に疲れたなら、カメラをさげてぶらっとでかけてみるのも楽しい。そして、こんなおもしろい作品を作ってみよう。きっと生きることが楽しくなる。悩んでいたことがふっと軽くなるに違いない。