海の沈黙(1947・仏) | まなぶんの戦争映画辞典

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これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

海の沈黙(LE SILENCE DE LA MER)

 
監督・脚本 ジャン=ピエール・メルヴィル
出演 ニコール・ステファーヌ、ハワード・ヴァーノン、ジャン=マリー・ロバン
1941年のある日、ドイツ占領下におけるフランスの地方で姪(ステファーヌ)と老人(ロバン)が二人静かに暮らしていた。そこに二人のドイツ兵が訪れ、フォン・ヴェルナー中尉(ヴァーノン)に2階の部屋を貸すことになる。彼は、フランス語で同居することの非礼を詫び、毎晩二人の許を訪れ、彼らへの敬意を込めて常に礼儀正しく振る舞いフランスへの愛情を語るが、老人と姪は、ヴェルナーが存在しないかの如く無言で応えるのだが・・・
戦後間もない作品ですが、何と4号らしき戦車が登場します!マズルブレーキ付きの砲身が映し出されて・・・
砲塔が。ツィメリットコーティングが施されてるような。
シュルツェンも付いてますね。残念ながら全体を見せてくれません。本物でしょうか?
こちらはフランスのパナール178装甲車。ドイツ軍のマークが付いてますね。記録映像かもしれません。
この高級車はメルセデス200です。中尉クラスが使えるわけなさそうですが、本部の車輛を借りたのかな。
右の車輛プラモで見たことあるような。愛嬌のある顔してますね。調べてみます。
これはルノーAHNトラックです。1/72のプラモ作りました。ピンぼけですみません。記録映像かも。
このかなり大型のトラックはシトロエン45です。記録映像かもしれませんが珍しいので。
ドイツ軍のフォン・ヴェルナー中尉(ヴァーノン)。ハワード・ヴァーノンは「ナチスゾンビ吸血機甲師団」で主演したり「将軍たちの夜」ではハンブルクで娼婦殺しの犯人扱いされたり散々ですが、この作品では知性があるドイツ軍人を好演。他に「大列車作戦」「戦争と友情」などに出演しています。
老人(ロバン)です。知らない俳優さんですが、かなりの名演です。撮影当時は34歳だったようです。
姪(ステファーヌ)です。かなりの美人さんです。メルヴィルの「恐るべき子供たち」にも出演しています。
ラストシーン近く、初めて言葉を発します。フォン・ヴェルナー中尉はどれだけ救われたでしょうか(涙)。
 
(寸評)
「恐るべき子供たち」「影の軍隊」などで知られるフランス映画の巨匠、ジャン=ピエール・メルヴィルが初めて監督した作品です。原作者のヴェルコールは1942年にナチス支配の中でこの作品を出版しました。かなり原作に忠実な映画とのこと。岩波文庫から原作が出ているので読まなきゃ。DVDは廉価で買えますよ!
(評価)☆☆☆☆★(5点満点)  *DVD