死刑執行人もまた死す(1943・米) | まなぶんの戦争映画辞典

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これまでに見た戦争映画について、戦車などの軍用車輌、ヒロインの写真で紹介していきます。また、ナチス役などの個性的な俳優についても紹介します。BD、DVD、VHSで保有している全ての戦争映画を掲載するのが目標。コメントお待ちしています!

死刑執行人もまた死す(HANGMEN ALSO DIE!)

 

監督 フリッツ・ラング

出演 ブライアン・ドンレヴィ、ウォルター・ブレナン、アンナ・リー、デニス・オキーフ、ジーン・ロックハート、ビリー・ロイ

1942年にプラハで起こったハイドリヒ暗殺事件に着想を得た戦時中のプロバガンダ作品です。1942年のとある日、マーシャ(リー)はナチスに追われる男(ドンレヴィ)を見かけますが、「どちらに逃げた」とのドイツ兵の質問に逆の方向を教えます。さらに、逃げ場のない男を匿い1日家に泊めることに。これらの行為をきっかけにマーシャと父親のノヴォトニー教授(ブレナン)の家族はゲシュタポの取り調べを受けることになってしまうのだが・・・

序盤にいきなり謎の装甲車が登場!映画用に作ったんだと思われますが、かなり良くできています。ポーランド蜂起軍の作った「クブシュ」に似てるような。

ハイドリヒのメルセデスです。車種は不明ですがグレード高そうです。

こちらはゲシュタポの使っていた車輌。ミネルヴァ32CVという車です(imcdbより)。

こちらはタクシーでルノー製でしょうか?登場するドイツ兵が第一次大戦のヘルメットなのは戦時中の映画ではお決まり。

ヒロインのマーシャ(リー)さん。現代でも通用する美人です。最初は暗殺犯のズヴォボダに反発するも、愛国者たちの行動に感化され次第に協力するようになります。

左が主役のスヴォボダ(ドンレヴィ)。名脇役で、特に1940年代のフィルム・ノワールには欠くことのできない俳優と称されています。「ボー・ジェスト」のマーコフ軍曹役が有名ですね。

マーシャの父ノヴォトニー教授を演じたのは名優ウォルター・ブレナン。アカデミー賞の助演男優賞を三回も獲った名脇役。「荒野の決闘(いとしのクレメンタイン)」のオールドマン・クラントンの演技が印象的です。

悪いナチスが多数登場します。ハイドリヒ役はハンス・ハインリッヒ・フォン・トワルドフスキー。長い名前だな(笑)。「カリガリ博士」などに出演。右の人も悪そうな顔(笑)。

ゲシュタポのリッター役ラインハルト・シュンツェル。大悪人を好演。

クルト・ハース役のトニオ・セルウォート。見たことあると思ったら「アンツィオ大作戦」のフォン・マッケンゼン将軍役でした(そんなのわかるかよ(笑))。

 

(寸評)

脚本をブレヒトが共同執筆しているなど、かなり反戦的な内容です。結末は何だかなぁという感じですが名作ですので一度は見ておきたい作品ですね。

(評価)☆☆☆(5点満点)   *DVD