映画『ブルージャイアント』2回目の感想 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」

1回目の鑑賞ですっかりハマってしまい、すぐに原作漫画を収集。映画化されているパートを読破し、今回の2度目の鑑賞に臨みました。

 

1回目の時はトイレを我慢できず、見ることができなかったエンドロール後のシーンを見るのも、今回の大きな目的のひとつです(笑)。

 

まず1回目の時と違ったのは、映画館に行く道中の高揚感。好きなアーティストのライブを聴きに行く時の、あの感じに近いかもしれません。

 

最初は、そもそも期待値がそれほど大きくありませんでした。だからこそ感動できた、という可能性もあります。果たして2回目はどうか?

 

結論から言うと、やっぱり良かった……。2回目も涙。

 

JASSの熱い演奏に、心の中で「カッコええ〜!」と何度も叫びました。

 

1回目の時と遜色ないくらい、おおいに楽しめて大満足。心から「行ってよかった」と感じました。

 

ただ、1回目と2回目では、自分の「感じ方」が変わってくるんだな、ということもわかりました。

 

1回目の時は、気づいたら自分の体がJASSの演奏に合わせてリズムを刻んでいて、それがものすごく心地良かったのを覚えています。

 

2回目となる今回もやっぱり体は動きましたが、1回目と比べると、なんとなく「アタマで聴いている」ような感覚がありました。

 

それはなぜだろう、と考えてみたのですが、おそらくこういうことかもしれません。

 

1回目の時は原作も読んでいませんでしたから、ほぼ予備知識なしの真っ白な状態で、「何も考えずに」鑑賞していました。ところが今回は原作を読み、サウンドトラックなども聴いていたので、比較する要素が存在しました。

 

だから、「ああ、原作のあそこは、こう変わってるんだな」とか、「この楽曲はここで使われてたんだな」とか、「考えながら」観てしまっていた気がします。

 

ざっくり言うと、1回目は「無条件に」「体全体で」鑑賞していたのが、2回目は「比較しながら」「頭で」鑑賞していた、という感じでしょうか。

 

これはどちらがいい、悪いではなく、楽しみ方の違いなのかもしれません。基本的には「1回目」のような鑑賞に理想を感じますが、回を重ねるごとに楽しみ方が変わってくるという、そのこと自体にも面白さがあります。

 

3回目ともなると、その「考えながら」の要素がすでに消化されて、再び「無条件に」「体全体で」鑑賞できるようになるのかもしれません。さすがに3回目に行く予定はないので、そのへんは経験者のコメントを待ちたいところです(笑)。

 

そして最後に、みなさまに大事な報告があります。

 

エンドロール後のシーン、ちゃんと見れました(笑)。

 

ここは原作のシーンを知らずに見たら、もっと感動できたかも!……って、それは無い物ねだりっすね。

 

最近、会う人、会う人に勧めまくっている『ブルージャイアント』。漫画も言うまでもなく最高ですので、映画で興味を持たれた方はぜひ。僕もいまドキドキしながら読み進めています。

 

そして、この映画の音楽を担当されている、ピアニストの上原ひろみさん。以前から注目しているアーティストではありましたが、今回の映画の音楽を聴いて、その才能の底知れなさに震撼しています。

 

音楽ってやっぱすげえなあ。