『TSUNDOKU ZINE』という雑誌をご存知でしょうか。
表紙に「積ん読本に愛をこめて」と書かれている通り、読まずに放置したままの「積ん読本」を紹介する雑誌です。
「読んだ本を紹介する」というのはよくありますが、「読んでいない本を紹介する」というのは、ちょっと尋常ではありません。
そんな「尋常じゃない雑誌」を発行しているのは、店舗を持たないインディーズ本屋「kamebooks」を営む吉田重治さん。
その吉田さんにお声がけいただき、杉原も「積ん読本」の紹介文を寄稿させていただきました。
僕が紹介したのは、『生き生きした現在』(クラウス・ヘルト著、新田義弘訳、北斗出版)と、『時間と自由』(ベルクソン著、中村文郎訳、岩波書店)の2冊。どちらも時間論の本です。
これらを「読みました!」ということなら堂々と紹介できるのですが、なにしろ「読んでいない」のですから(笑)、さて、どうしたものやら。
結局、それが積ん読のままになっている理由(言い訳)を述べるという、ずいぶん情けない展開になりましたが、それはそれで大変面白い経験でした。
寄稿されているみなさんの文章からは、本への愛が伝わってきて、とっても愉快な気持ちになります。どこかで見つけたら、ぜひ手に取ってみてください。
「積ん読」の罪悪感が、ちょっとだけ軽くなるかもしれません(笑)。
『TSUNDOKU ZINE vol.1』
【発行】2018年11月
【発行人】吉田重治
【発行】kamebooks
【twitter】@kamebooks1
【facebook】https://www.facebook.com/kamebooks/