醤油兄さんと醤油差し先輩 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」

家で醤油差しを使っている人は多いだろう。

 

しかししばらく使っていないと、

出口のほうで醤油が固まって、

 

「中身が入ってるのに醤油が出ない!」

 

という事態に陥ることがある。

 

まあそうなったところで、

爪楊枝やら何やらで穴を少しほじれば

すぐに開通するので、問題はない。

 

 

友人からもらったお気に入りの醤油差し

 

 

この、

「醤油が固まって出口がつまる」

という事態を、僕らは単に

「醤油差しの欠陥」のように

捉えているところがある。

 

しかし本当にそうだろうか。

 

先日も醤油を使おうと思って

醤油差しを傾けたら、

出口がつまって中身が出なかった。

 

でもその時、ふと思ったのだ。

 

「出口が醤油でつまることによって、

 中の醤油が密封されて、

 醤油の鮮度が保たれているのではないか?」

 

すなわち醤油が固まるのは、

醤油が自身の鮮度を保ための

「自己防衛手段」というわけだ。

 

「醤油兄さん……!!」

 

さらには、醤油差しの先が

あんなに細くなっているのも、

単に少しずつ出せるためだけでなく、

醤油が固まって鮮度を保ちやすくするための

工夫でもあるのではないか。

 

「醤油差し先輩……!!」

 

醤油兄さんと醤油差し先輩のことは

これまでもかなりリスペクトしていたが、

その思いは格段に強くなった。

 

これからもついていこうと思っている。

 

 

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