「さくら通信」というチラシがある。
そこに「土用にしてはいけないこと」
という面白いテーマの文章があった。
僕は初めて知ったのだが、土用には
「土を掘り起こしてはいけない」
のだそうだ。
以下引用です。
「土用の期間は、
土を司る土公神(どくしん・どくじん)
という神様が支配するといわれ、
土を動かしてはいけないとされてきました。
今でも、家を建築する際の土を掘り起こす基礎工事は、
土用の期間をはずす方が多いようです。
また、これには、
{暑い時期に畑仕事や農作業などで
無理をして体調を崩さないように}
との戒めもあると言われています」
なるほどー。
確かに土用は暑さが一番こたえる時期。
こういう迷信的な話には、
実は合理的な理由がその背景に
あったりするのだ。
だからそういう視点で
迷信や言い伝えを見直してみると
いろんな発見があったりする。
たとえば、
「夜に爪を切ると、親の死に目にあえない」
という迷信がある。
これなどは次のように
解釈できるのではないだろうか。
昔は現代のように照明が少なく、
夜はとても暗かったはずだ。
そんな中で爪を切ろうとすると、
誤ってケガをしてしまう可能性が高いし、
きっとそういう人がたくさん
いたのではないか。
そこで、「夜に爪を切ると危ないよ」
ということを伝えるための思いが、
このような迷信になったのではないか。
確かに「危ないよ」と言われても、
「俺は気をつけるから大丈夫」
と思ってやってしまいそうだが、
「親の死に目にあえない」
と言われてしまうと、
「やっぱやめとこっかな」
という気になる。
実に人間の心理をよくわかっている。
そう考えると、
照明が明るい現代では
夜に爪を切っても問題はないはずだが、
それでもやっぱりはばかられる。
でもきっと、それでよいのだ。

にほんブログ村