取材を受けました! | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
近所の商店街を歩いていると、
某テレビ番組の取材で声をかけられた。

ちょうどヒマだったので、

「ああ、いいですよ」

と気軽に答えたのだが、念のため、

「あんまりご期待に添えるお答えは
 できないと思いますけど、大丈夫ですか?」

と断っておいたら

「全然大丈夫です!」

とのことだったので、
それならばと受けることにした。

「満員電車でのベビーカーについてどう思いますか?」

「そんなに気にならないですけどねー。
 みんな昔は子どもだったんですし、
 その時のことを思い出せば(笑)」

と答えると、
案の定ご期待に添えなかったらしい。

「でも、ちょっとイラッとしたりすることも、
 あったりしませんか?」

「うーん、まあお互い様ですしねー。
 お母さんもわざわざそんな電車に乗るのは、
 それなりの事情があるんでしょうし」

「それでもやっぱり、正直イラッと…」

「ぼくの知ってる限りでは、
 みんな温かい目で見守ってますけどねえ」

“イラッとコメント”を求める露骨さに
じゃっかん閉口したが(笑)、
さすがに向こうもあきらめたらしい。

「もうひとつ質問があるんですが。
 企業で社員のストレスチェックが
 義務化されるんですけど、
 これについてどう思われますか?」

「そのストレスチェックが逆に
 ストレスになりそうですよね(笑)」

これには向こうも少しウケてくれて、
気を悪くさせてしまったと思っていたぼくも
ちょっと安心した。

「どうせそのストレスチェックも
 企業が利益を増やすためにやるわけで、
 本当に社員のことを思ってやるんじゃないことは
 社員たちもみんなわかってるでしょうし(笑)」

と余計なコメントを加えたところで
インタビュー終了となった。

「お役に立てずすいません(笑)」

「いえいえ、とんでもないです。
 ありがとうございました!」

さっそく次の人を捕まえていたので、
やはりご希望のコメントは
ゲットできなかったのだろう(笑)

翌日、その番組のオンエアを、
一応チェックしてみたら、
ぼくの後に取材された人が
採用されていた(笑)

しかし番組の中で千原ジュニアが、

「ストレスチェックが逆に
 ストレスになるんじゃないですか(笑)」

とぼくと全く同じコメントをしていたので、
「おー、そこそこいい線いってたな」
と少し胸をなでおろしたのであった。

次はもう少しオンエア可能なラインで
うまくやろうと思う。


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