半袖から長袖へのタイミング | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
季節の変わり目は、
着る服の選択が難しくなる。

真夏なら迷うことなく
半袖で出かければいいわけだが、
九月もなかばを過ぎると、
「昼は半袖でいいけど、夜になると冷えるし…」
みたいなことになってくる。

半袖から長袖に変えるタイミングというのは
人によってずいぶん違うように思う。

ファッションに敏感な人の多くは、
かなり早いタイミングで長袖へとシフトする。
季節を先取りするかのように。

僕の場合はそれとは反対で、
前の季節の服装をできるだけ
引きずるようにしている。

それは僕がファッションと
縁遠い人間であるというのもあるのだが(笑)、
理由はそれだけではない。

早い段階で長袖を着てしまうと、
新しい季節の到来を
身体で実感できないからである。

それに、せっかく涼しくなってきたのに、
長袖を着て一瞬でも暑い思いをするのは
なんだかもったいない気がする。

秋の到来をいち早く
身体で実感できるという意味では、
できるだけ半袖を維持している方が、
実は季節を先取りできるとも言える。

というわけで、
春一番ならぬ秋一番が吹いても、
まだまだ半袖の日々が続く。

朝晩の冷え込みを強く実感するようになり、
「秋三十番」ぐらいが吹いた頃、
「こりゃ半袖じゃ風邪ひくわ……」
と、たまらず長袖に腕を通す。

これが僕の理想とする
半袖から長袖へのタイミングである。