事件は実家で起きている | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
先日、友人の結婚式があり、
そのために大阪に帰ったことは
前回のブログで書いた。

宿泊はもちろん実家。

そこで展開された家族のボケトークの一部を、
例によってここで報告しておく。


●さかなクン事件

両親と弟と僕の4人でテレビを見ていると、
ある番組に「さかなクン」が登場した。

僕は全く知らなかったのだが、どうやら、
「ふなっしーの中の人が実はさかなクン」
というウワサがあるらしい。

そこで弟はさかなクンを見て、

「あ、ふなっしーの中に入ってる人やー!」

と冗談を言ったのである。

それに対して母は即座に反論した。

「あんた何言ってんの。『さかなちゃん』やん」

違う。「さかなクン」だ。

もちろん僕は即座に訂正しておいたが、

母は「おさかなちゃん」
とつぶやくばかりだ。

自分の無力さを思い知らされる瞬間が、
ここにはある。


●ルーズヴェルト・ゲーム事件

そうこうしているうちに、
父と母が毎回楽しみに見ているという
「ルーズヴェルト・ゲーム」の話題へ。

そこで弟が、
急に思い出したように話し出した。

「お母さん、こないだもスゴイこと言ってたで」

話を聞いてみると、こういうことである。

「ルーズヴェルト・ゲーム」の中で、
ものすごい豪速球を投げるピッチャーが
出てくるらしい。

それを見ていた母はあきれながら、
次のように言ったという。

「こんな子おったら、すぐJリーグいけるで」

豪速球ピッチャーが
Jリーグ入りしたという話など
一度も聞いたことがない。

母にとって、
野球とサッカーの違いなど
もはや何の意味も持たないのだ。

僕が最も世界の広さを感じる場所は、
他でもない、自分の実家なのであった。