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僕の知り合いに、
血液型の話になると異常なまでに
憤慨する若者がいた。
血液型と性格を関連づけようものなら、
「もうあなたとは付き合いません」
と言わんばかりの勢いである。
ほとんどの人は、
血液型と性格の関連性を
心から信じているというよりも、
「そうだったら面白いな」
といったくらいの感覚で
楽しんでいるだけなのではないだろうか。
彼にそう話してみたところで、
「いや、あんなのは何の関係もないんですよ!」
と全く聞く耳を持たない。
いったい過去に何があったのだろうか。
それはともかくこの本では、
血液型による免疫の違いに基づいて、
血液型と性格との関連を示唆している。
一方で、
「人間の社会には一夫多妻制を認める例が圧倒的である」
など、本題に付随するネタが
面白いのが竹内本の特徴である。
「ひょっとすると男の価値などというものは、
所詮は寄生者に強い遺伝子を持っているかどうか……
を示すショウケースのような存在ではないのか」
といった毒舌も心地よい。
冒頭の彼にこの本を見せたら、
何と言っていただろう。
すごい怒るだろうなぁ。