もっとウソを!―男と女と科学の悦楽 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
もっとウソを!―男と女と科学の悦楽 (文春文庫)/文藝春秋

¥470
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友人に借りた本。

男と女、個体と種、
そして進化についての関係について、
常識を覆す話がたくさん出てきて飽きさせない。

特にこの一夫多妻性についての
やりとりは面白かった。

【竹内】
どうなんでしょう。一夫多妻って先生、
いかにも男が女をかき集めてハーレムを
つくっているように見えるけれど、
本質はそうじゃなくて、
女が厳しく男を選んでいる結果、
人気のある男に集中するってことですよね。
【日髙】
そうでしょう。
だから男がたくさんの女を
手にいれようとするんじゃなくて……。
【竹内】
実は、女のほうが主導権を握っている。


恋愛のことなどで深刻に悩んでいる人などには、
いわゆる恋愛ハウツー本よりも、
この本の方がよっぽど役に立つ気がする。

異性に対して、いや、あらゆる生物に対して、
もしかすると自分に対しても、
もっとあたたかい目線を注げるようになるかもしれない。