実家の最寄り駅に着いたら、
親父が車で迎えにきてくれた。
ちなみに親父はホンダの店で
車の洗車などのバイトをしている。
その店は洗車の無料サービスがウリだ。
(僕)
まいどー。
いつまで仕事やったん?
(親父)
28までやな。29日からも
客いくらでも来るんやけど、
車買いもせんくせに
洗車ばっかりしに来よるやろ。
もう忙しいてしゃーないし、
アホらしいから休むことにしてん。
会社は出てほしい言いよるんやけどな、
「こんなじじいが仕事中に死んだら困りますやろ?
ワシが勝手に家で死んだらあんたら関係ないけど。
会社で死んでもーたら大変でっせ。」
ゆーたってな。
そしたらそれもそうでんなーゆーて。
それで休むことにしたんや。
(僕)
さすがやな…。
(親父)
ワシはそういうふうに
会社のことまで考えて働いてまんねん。
…健在である。