1/fのゆらぎ | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
きのう、こんなことを書いた。

「適度なローテーション+ときどきのサプライズ。
 これが、いろんなことを楽しみ続ける
 方程式なのかもしれない。」

これを見て思い出したのが、
「1/f(エフぶんのいち)のゆらぎ」のことである。

「1/fのゆらぎ」とは、
さざ波や自然界の音のさまざまな
現象に含まれる音の周波数である。
完全な規則性と、不完全な不規則性の
ちょうど中間にあるイメージ。

この音を聴くと、人間はとても
リラックスした気持ちになれるという。

確かに、川のせせらぎや森のざわめき、
波の打ちよせる海の音などは、
いつまで聞いていても飽きることがない。

そう考えると、この「1/fのゆらぎ」を
僕らの生活の中に再現させる試みこそが、

「適度なローテーション+ときどきのサプライズ」

だと言えるのではないだろうか。

ついでに言えば、茂木健一郎さんは
『脳を活かす勉強法』の中で、

「偶有性(半分は安全で予想できること、
 半分は予想できないこと、この両方が混ざっている状態)」

を脳は楽しいと感じる、と書いている。

これも「1/fのゆらぎ」と通じるものがある。

やっぱり、お手本はいつでも自然の中にある。

「適度なローテーション」と、
「ときどきのサプライズ」。

自分がいま欲しているのはどちらなのかを
考えてみるのも面白いかもしれない。