シェルターフォーラムのご報告 | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
ちょっと前の日記でも紹介した、
みんなが安心して暮らせる「シェルター」を考える公開フォーラム

11月5日(金)に無事終了いたしました。

今回のフォーラムの趣旨は、自殺が後を絶たない社会の中で、
「安全」「安心」を兼ねた広い意味での「シェルター」について
日常のささえあいや人のつながりを育てていく仕組みや場を
考えていくことが目的でした。

参加者はスタッフ含め90名以上と、当初の予定よりちょい多め。
平日の昼間やのに意外と集まるもんです。

第1部では、6人の実践者の皆さんがそれぞれの活動を紹介。
内容はコチラからPDFで見れますので、興味のある方はどうぞ。

第2部はワークショップ。
「私にとってのシェルターって何だろう」
「こんなシェルターがほしい」
「こんなことなら私でもできる/やりたい」
というテーマで7つのグループに分かれて話しあい。

僕が進行役をしたグループは、
作家、財団理事、議員、出版社、経営者、元警察官など、
ほとんどがそれぞれの分野ですでに何らかの活動をしてる人たち。
なんとなく井戸端会議風に展開して、話が尽きない感じでした。

各グループから出た意見、感想はこんな感じ。

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・グループ自体につながり、ささえあいが感じられた。

・シェルターは、逃げ場といったネガティブなものではなく、
 居心地のよい場である事が大事。

・人から相談されること(安らぐ)

・生きるうえでかかわる「人」「仲間」「わかりやすい場」
 「声をかけあう」「あいさつをする」

・「安全」「安心」をはずさないこと、温故知新、
 開いて(拓いて)守ることが大事である。

・人のぬくもり、育てること、何かに向かっていると
 感じられるその方向は間違っていないと思えること。

・次世代の子どもたちへの種まきをする

・幸せにつながる環境作り、趣味、思考すること。

・バー、友人・知人が多いこと、
 気の合う人、こういった場や環境もシェルター。
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そんなこんなで気持ちのいいフォーラムになりました。

新聞関係の取材がいくつかありましたが、
アルジャジーラも取材にきてました。

日本の自殺問題の深刻さは、
むしろ海外のほうが注目してるのかも。

僕はこのフォーラムが終わったあと、
「クリエイティブ経済・連帯経済」についての
講演会にはしごしたわけですが、それはまた次の回に。

$独唱しながら読書しろ。