リーマンショック以降、低迷を続ける日本の株価。
大底は脱したと言われるものの、
まだ2番底の可能性があるとも言われています。
今回の株価の急落で大きな損失を
出した人はたくさんいるでしょう。
株で儲けるのはなかなか難しいことのようです。
僕自身はいま株は持ってないのですが、
例えばウォーレン・バフェットが言うような、
市場に臨むための哲学のようなものには興味があります。
ふつうの人が株で儲けられない理由は
たくさんあると思いますが、
やはり心理的な面が大きいように思います。
株で儲けるためには、株価が
「安い時に買い、高い時に売る」
ということをしなければなりません。
あたりまえのことです。
しかしこれができないわけです。
株価が下がっているときには、
どこまでも下がるような気がして、
なかなか買うことができない。
じょじょに株価が上がりはじめても、
また下がるんじゃないかと思うと、
なかなか手を出せない。
ようやく確信を持って買ったときには、
すでに高値をつけてしまっていて、
結局そこから株価は下がりはじめる・・・。
みたいなことになるわけです。
人間の心理というのはそういうものですから、
これをコントロールするのはそうとう難しいでしょう。
ましてや僕らのような素人が、
プロと同じ市場で売買するわけですから、
まぁうまくいかないのは当たり前です。
短期での売買となればさらにそうです。
となれば、素人がその中で生き残るには、
プロとは違うルールでやるしかありません。
その「違うルール」ですが、
例えばこんなのはどうでしょう。
まず、「お金を儲けるためにやらない」。
僕らが冷静な判断を損ねてしまうのは、
お金の欲にかられてしまうからです。
そして株を買うときは、
1、自分が好きな企業が
2、不調なときに
3、応援するつもりで買う
というのがいいんじゃないでしょうか。
好きな企業に投資するのは誰もがやることですが、
高値で買ってしまっては損をしてしまいます。
人間の心理としては、やはり企業が好調なときに
株を買いたくなってしまうものですが、
これは高値をつかんで損をする典型的なパターン。
だからと言って、値が下がっているときに
買うのはなかなか勇気がいるものです。
そこで考え方を転換して、例えば、
好きな企業を、人だと考えてみましょう。
その人がうまくいっているときには、
わざわざ手助けする必要なんてもちろんありません。
そんな時は遠くから見守るのが普通の態度でしょう。
手助けするのは、その人が不調だったり、
困ったりしたときのはず。
そして株の購入を、その企業の「応援(手助け)」
だと考えてみたらどうでしょう。
企業が不調で、世の中からの評価を
下げているときには、株価も安くなっているはず。
困っている時に応援(株の購入)をすれば、
自然と安値のときに購入することになります。
儲けようとすると、これができないのです。
不調な企業の株を買うのは、
本来はとても勇気がいることです。
だからこそ、「自分が好きな企業」
であることが、絶対条件になってくるわけです。
そして、当然さらに株価が下がることもあるでしょう。
これがストレスになってしまうと辛いばかりです。
でも「儲けるためではなく、好きな企業を応援するため」
に株を買ったと思えれば、
ストレスもそんなに感じずに済むでしょう。
好きな企業であれば、株の長期保有は
むしろ望むところのはず。
もちろん、余裕資金でやるというのが
前提条件なのは言うまでもありません。
そしてこのやり方の大きなポイントは、
その人がどんな企業を応援したいのかという、
感性のようなものが重要になってくるということ。
テクニカルな分析などではなく、
その人の持つ価値観のようなものが、
投資に大きな影響を及ぼします。
さて、ここに書いたのは単なる思いつきですので、
まー実用性はあんまりないでしょうし、
とうてい人にすすめられるものではありません。
ただ、株をやる上での心理的な弱みを
克服するためのひとつの視点として、
こんなんどうかなーと思いついただけなので、
参考にしないことをおすすめいたします(笑)