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僕の持論である「考えない論」と
考え方が重なる部分は確かにあるが、
この本はかなり西洋的なアプローチをとっており、
共感できない部分もいくつかあった。
なんだかちょっとホッとした(笑)
この本で特徴的なのは、
「リサーチによれば・・・」とか
「・・・科学的に証明されている」
といった言葉がよく出てくること。
その割には客観的データが示されることはないのだが(笑)
僕の考える「考えない論」は、
どちらかというと東洋的アプローチをとっている。
むしろこの本のような科学的アプローチからはなれて、
「知性を頼むあまりに、見えなくなってしまったもの」を、
再発見すること、と言える。
まあそれは余談だが、
内容は全般的に納得感がある。
なにかにつけて悩んでしまう人には
ぜひオススメしたい一冊である。
では、気になった部分をいくつか。
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「考え方は、事実よりも重要だ」
ぼくたちの経験を作り、文字通り、将来を作るのは、
その声、つまりぼくたちの思考なのだ。
楽観脳が働けるスペースを
常にクリアにしておくことが肝心だ。
ネガティブな考えは、浮かんだとたんに抹殺しよう
楽観的な考え方を身につけるには、まず、
悲観的な考え方をやめなくてはならない。
許すことで手に入る益と、何年もひとつのことを
怒りつづける労力を秤にかけたら、どちらが得だと思う?
きみ自身が、いちばん輝くことに没頭しよう。
全神経が、その一瞬、その一点のみに向けられている。
過去も未来もなく、過去の後悔や明日への不安もない。
フローに入っているときは、すっかり没頭し、
自分を忘れ、あらゆる感情を忘れている。
このゾーンには、楽観主義も悲観主義もない。
“いま”に夢中になるのだ。
過去の心配事に気を散らされてはいけない。
今後のことを思いわずらってもいけない。
「すぐれたものがほしければ、
すでにそれを手にしているように振る舞え」
・自分の気分・自分の考え・自分の行動
言うまでもなく、この3つはすべて相互につながっている。
ひとつを変えれば、ふつうはほかのふたつにも影響が現れる。
したがって、きみがいちばん意識的に
コントロールできるものを変えるのが理にかなっている。
つまり、きみは行動を変えるべきだ。
「幸せなふり」が、幸せをもたらす
たとえば、ぼくたちは、「かわいそうなおれ」
という気分でいたくなることもある。
それにまた、ときどきは、自分を哀れみたくなることもある。
だが、楽観主義を練習して得られる利益のほうが、
自己憐憫がもたらす満足よりも、はるかにまさっている。
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満足度
★★★☆☆
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『考えない論』コラム連載中!