悟りは3秒あればいい | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
悟りは3秒あればいい/小林正観

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基本的には『釈迦の教えは「感謝」だった』とそんなに変わらない。

違ういい方をすれば、一貫している。

では恒例の、気になった言葉。


『私たちは、自分の意志で
 方向を選択しているように感じますが、
 実は必ず、選ぶ道は「生前書いた自らのシナリオ」
 のとおりであるらしい。』

『「不幸」や「悲劇」という“現象”はどこにもありません。
 「不幸」や「悲劇」だと思う“私の心”があるだけなのです。』

『「ラクに生きるコツは?」
 「くよくよしないことじゃな」』
(118歳のおじいちゃんが記者に質問されて)

『過去を悔やむことなく、未来を心配することもない。
「じゃあ、人生何も考えなくていいんですか」と聞かれますが、
 何も考えなくていいと思います。ボーッとして生きていけば良い。』

『目の前のことをないがしろにしてきた過去の結果として、
 今のこの状態があるのだから、未来に待っている展開は、
 ないがしろにしたという結果の集積になるのは、
 当たり前のことでしょう。』

『頼まれたら、時間が空いている限り
「イエス」と言うこと、ここが大切です。』

『教育の本質は、関わらないこと、教え込まないこと。』


・・・うーむ、確かにどれも真理ですな。

ところどころ突っ込みどころはあるが、
そんなあげ足をとるようなことはせずに、
しっかり本質をつかんでありがたく吸収することが
賢い読者の態度というものでしょう。

この本も、前回に感想を書いた
『釈迦の教えは「感謝」だった』も、
別に頼んでもないのに、知人が貸してくれたもの。

僕は、誰かが貸してくれた本は、
自分の好き嫌いに関わらず、ちゃんと読むようにしている。

わざわざ他人の手を通して自分のもとにやってくる本が、
自分にとって意味がないはずがない、と思うからである。

よーするに、「縁」ってやつです。


満足度
★★★★☆


マナブは音楽活動もしています。
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