釈迦の教えは「感謝」だった | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
釈迦の教えは「感謝」だった/小林 正観

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「苦しみとは、思いどおりにならないこと」

という定義がわかりやすくて良かった。

まず、全てを受け入れること。

受け入れることの最上級が「感謝」である。

そんな話だったと思う。

「思いをもたなければ、苦しむこともない」という考え方は、
僕の持論である「考えない論」にも通じるところがある。

途中、突っ込みどころはいくつかあったが、
おおむね共感できる内容だった。

個人的には、三蔵玄奘が旅を終えて長安の都に帰ってから、
18年間もただただ仏教典の漢語訳に
明け暮れたというエピソードが印象的だった。

究極のひきこもりである。

これはそうとうの使命感がなければできないことだろう。

僕ならついつい意味もなく
ウィンドウショッピングに出かけてしまうところだ。

関係ないが、この本の話を会社でしていたとき、
派遣で働いている主婦の方が言った、

「釈迦だの悟りだのって、何の話ですか?」

というセリフが、なんだかおもしろかった。

「釈迦だの悟りだの」・・・(笑)

「またあいつ、釈迦だの悟りだの言ってるよ・・・」

と怪しい目で見られないよう気をつけます(笑)


満足度
★★★★☆


マナブは音楽活動もしています。
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