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まさに教科書。
ゆえに、読み飛ばしたくなる部分がたくさんある。
僕はとにかく数字のことがよくわからないので、
その部分はほとんど読んだフリしてスルー。
わかりそうな部分だけなんとなく読んでいる。
それでも、この本が投資家の必読書である理由はよくわかる。
「防衛的投資家」と「積極的投資家」に分けて
投資手法を説明しているところも、現実的かつ親切。
「こうすれば儲かる!」的なアプローチは一切ナシ。
事実を真っ向から捉えており、極めて論理的。
『銘柄選択に関してわれわれが強調してきたアドバイスは、
「除外すること」だ。つまり、そうと分かるほど
質の劣った銘柄を「除外」し、また優良銘柄であっても
株価が高く投機色が強いものは「除外」せよということである。』
『投機的な一般大衆を救うことは難しい。
彼らは数で言えば、3までしか数えられないほどである。
彼らは何らかの「動き」があると思われる銘柄ならば、
値段を見ずに買うからだ。』
ジェイソン・ツバイクによる現代に合わせた注釈も、
ただの解説に終わらず、ウィットに富んでいて非常に面白い。
もちろんおおいに役立つ。
『企業の財務報告書を読み調べる際には、
まず最後のページから読み始め、
ゆっくりと前のページに戻ってくることだ。
企業が知られたくないことは、
すべて後ろのほうに埋もれているからだ
---それがまさに後ろのほうを最初に読む理由である。』
これに続いて、同じくベンジャミン・グレアム著
『証券分析』も手にとってみたが、
そのあまりの分厚さに即撤退(笑)
これ系の本は読み物としてもとても面白いのだが、
僕の知識レベルでは、あまりにも体力の消耗が激しすぎます><
満足度
★★★★★