新賢明なる投資家 下~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 《改訂版――現代に合わせた | 杉原学の哲学ブログ「独唱しながら読書しろ!」
新賢明なる投資家 下~割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 《改訂版――現代に合わせた注解付き》 (ウィザードブックシリーズ)/ベンジャミン・グレアム

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まさに教科書。
ゆえに、読み飛ばしたくなる部分がたくさんある。

僕はとにかく数字のことがよくわからないので、
その部分はほとんど読んだフリしてスルー。

わかりそうな部分だけなんとなく読んでいる。
それでも、この本が投資家の必読書である理由はよくわかる。

「防衛的投資家」と「積極的投資家」に分けて
投資手法を説明しているところも、現実的かつ親切。

「こうすれば儲かる!」的なアプローチは一切ナシ。
事実を真っ向から捉えており、極めて論理的。


『銘柄選択に関してわれわれが強調してきたアドバイスは、
 「除外すること」だ。つまり、そうと分かるほど
 質の劣った銘柄を「除外」し、また優良銘柄であっても
 株価が高く投機色が強いものは「除外」せよということである。』

『投機的な一般大衆を救うことは難しい。
 彼らは数で言えば、3までしか数えられないほどである。
 彼らは何らかの「動き」があると思われる銘柄ならば、
 値段を見ずに買うからだ。』


ジェイソン・ツバイクによる現代に合わせた注釈も、
ただの解説に終わらず、ウィットに富んでいて非常に面白い。
もちろんおおいに役立つ。

『企業の財務報告書を読み調べる際には、
 まず最後のページから読み始め、
 ゆっくりと前のページに戻ってくることだ。
 企業が知られたくないことは、
 すべて後ろのほうに埋もれているからだ
 ---それがまさに後ろのほうを最初に読む理由である。』

これに続いて、同じくベンジャミン・グレアム著
『証券分析』も手にとってみたが、
そのあまりの分厚さに即撤退(笑)

これ系の本は読み物としてもとても面白いのだが、
僕の知識レベルでは、あまりにも体力の消耗が激しすぎます><


満足度
★★★★★