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こりゃーいい本だ。
勉強法について書かれた本の中では、
分かりやすさ、説得力、実用性ともに抜群。
脳科学からのアプローチなので、
勉強法というより、人生のあらゆる局面に応用できると思う。
精神論だけではどうにもならない人間の脳のサイクルを、
とても読みやすい文章で教えてくれる。
僕が気になった文章を、ちょこっと。
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「つまらないと思ってやる学習はいつまで経っても進みませんし、
つまらないことばかりの人生に、成長はありません。」
「自分のなかに確固としたものがある人ほど、
チャレンジできるということなのです。
考え方が柔軟で、新しい事態に
どんどんチャレンジできる人というのは、
実は芯にすごく頑固な哲学や揺るぎない自分を持っています。
逆に自分の中に確固としたものがない人というのは、
安全基地がないので、がちがちに自分を守っている。」
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あと、「偶有性(半分は安全で予想できること、
半分は予想できないこと、この両方が混ざっている状態)」
を、脳は楽しいと感じる、という話があった。
これを読んで思い出したのが、「1/fのゆらぎ」。
さざ波や自然界の音のさまざまな現象に含まれる音の周波数である。
完全な規則性と、不完全な不規則性のちょうど中間にあるイメージ。
この音を聴くと、人間はとてもリラックスした気持ちになれるという。
「規則性=予想できること」と「不規則性=予想できないこと」。
まさに「偶有性」の構造と同じではないか。
ずっと同じでもつまらんし、かと言ってあまりに変化ばかりだと疲れる。
これは人生を含めて、あらゆるものに適用できる法則なのかもしれない。
満足度
★★★★★