表裏のない子どもは伸びる | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

こんにちは、学びスタジオの奧川えつひろです。

 

子どもにとり、表裏なく、自分をありのまま出せることは、非常に大切なことですね。

 

子どもが裏表なく自分を出せる場所、

そこは、居心地がよく、

自分の存在を感じられ、

自分の居場所だと感じられる空間です。

 

今回は、裏表なく、本当の自分を見せることについて書きます。

 

裏表が出る原因は、

親や周りの大人がどのように振る舞い、

子どもをどう扱うか、

特に、どのように叱るか、

によります。

 

❤︎人前でしかるときと、個人的にしかるときとで、裏表がある

 

人前では、丁寧に振る舞い、

個別には、雑な振る舞いをする。

 

たとえば、

人前では、穏やかに「そんなことしてはいけませんよ」

子ども一人のときは、大声で「コラーッ!いい加減にしろーッ!」

 

❤︎自分の体裁を考えて行動する

 

場面によって、大人が態度をかえると、

子どもは、

"しかる"ことより、"自分の体裁を守ることが大事なんだな"と感じ、

それでいいんだと思うようになります。

 

子どもも、場面によって、行動を変え、

必要以上に体裁を考えるようになります。

 

❤︎言うことを聞かなくなる

 

そうなると、

叱られても、

「また、大人は体裁を気にしているのだ」と思い、言うことを聞かなくなります。

 

つまり、

言われたことを、素直に聞けなくなります。

 

❤︎あと後で、ぶり返して小言を言う

 

子どもが行動している時は、注意をせず、

時間が経過した後から、叱る。

これは、「時すでに遅し」です。

 

子どもには、タイミングを逃さないことです。

 

なぜなら、

時間が経てば、子どもは自分の行動を覚えていないことが多いからです。

 

❤︎また、言うことを聞かなくなる

 

理由のわからないことで叱られる

「なぜ、叱られているのかがわからない」

 

子どもはそれに嫌気が差し、

叱っても、言うことをきかなくなってきます。

 

❤︎感情に任せて怒る

 

感情をあらわした言葉は、

いわば「脅し」と同じです。

 

これは、子どもを傷つけるだけです。

 

❤︎おだてながらに叱る

 

怒りを子どもにぶつけるのを避けすぎて、

必要以上に子供をおだて、

遠まわりに叱る。

 

「○○ちゃんは偉い子だよね、偉い子だったら、そんなこと言わないよね」

 

遠まわりに叱ると、

子どもは、やりたいことを抑えるようになります。

 

❤︎まとめ。裏表のない感情が子どもを伸ばす

 

場面、場面で態度を変えられたり、

後になって叱られたり、

感情に怒られたり、

間接的に叱られたり、

 

このような行動の意味は、

子どもには、大人が思うほど理解できません。

 

このような行動を繰り返して体験すると、

条件反射的に、

子どもも同じ行動をするようになります。

 

つまり、

裏表のある行動をとるようになったり、

人の前では、本当の自分を見せなくなります。

 

ですから、

叱る時は、

その場で、遠回りをせずに、簡潔に叱り、

「どうしたらよかったのか?」

子どもと話し、考えさせることに時間をかけることが大切です。

 

裏表のない性格を作ることと

裏表のない空間を作ることが

子どもの成長をを素直に伸ばす大切なことです。

 

子どもの裏表に大きく作用する、

叱り方(なぜ、ダメで、どうしたらよいかを考えさせることを伝える言葉)は、

親や先生、大人が、子育てにおいて、常に考えていなければいけない、大切なことですね。