子どもの“人間性”は“親の話す言葉”でほぼ決まる | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

 

こんにちは、学びスタジオの奥川えつひろです。

脳は情報をどう受け取るかについて書きます。

♥脳は情報をどう受け取るのか

感受性がいかに敏感であるかを立証する実験があります。

❶単語のリストを渡し、その単語を使って文章をつくる

健康な学生たちに、
これから言語能力テストを実施すると伝え、
単語のリストを渡し、
リストにある単語を使って意味の通る文章をつくるように指示しました。

その単語リストのひとつ
(down / sat / lonely / the / man / wrinkled / bitterly / the / with / face / old) 

❷このリストをじっと見て、思い浮かぶ文章

Bitterly, the lonely old man with the wrinkled face sat down.
「いかにも苦しそうに、しわだらけの顔をしたひとりぼっちの老人が腰を下ろした」


❸このリストで文章を作った学生のその後の行動

この"高齢"の単語リストを読んだ学生たちは、
他の単語リストを読んだ学生たちと比較して、
通路を歩くのに40%も長い時間がかかりました。

なかには部屋をでるときに、
実際より50歳も一気に老けたかのように、
前かがみになって足を引きずる学生までいたそうです。

♥言葉と感受性

この実験は、
外部からの情報が
脳内のふるまいに強烈な影響を
すぐに及ぼすことを示します。

♥親が与える情報で、子どもの行動に大きな影響がある

親が子どもの脳に入れることを認めた情報は、
子どもが世界を予測するやり方に大きな影響を与えます。

ひいては、
世界をどう認識するかだけではなく、
子どもの行動そのものにも影響を及ぼします。

それは、
1歳の乳幼児であろうと、
その20年後の大学生であろうと、
この事実に変わりはありません。

大袈裟かもしれませんが、
子どもの“人間性”は、
子どもの最も近くにいる“親の話す言葉”でほぼ決まると思います。

日々の言葉を大切にしていきたいものですね。