自分の人生の主人公になる | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。


こんにちは、学びスタジオの奥川えつひろです。

子どもには、自分の人生の主人公になって、生き生きと生活してほしいですね。

そのために、3歳から6歳の子育てが大切になります。そのことについて書きます。

03歳は、

❤︎自分の体を、思いきり動かす


「立つ、歩く、つかむ、つまむ、ひっぱる、つく、はめる、通す」など、

それぞれの運動自体を身につけることに一生懸命になり、その動きができることに喜びを感じます。

 

36歳は、

❤︎単体の運動を、組み合わせて、使いこなす


体の動きを、日常の生活に活かす段階に入ってきます。この時期は、身のまわりのことができることに、喜びを感じるようになります。

 

日常生活の練習を繰り返すことで、小学校に上がるころには、身のまわりの日常生活のほとんどを、人の力を借りずに、自分でできるようになります。


"自分の人生の主人公になる"に向かっていくのです。

 

❤︎子どもの変化に合わせて、親の"見守り方"を変えていく必要がある

 

わが子が何でも自分で決めて人生の主人公として生きていくのか、

親に何でもしてもらわなければできない、言われた通りにしか行動できない"指示待ち"の人生を生きていくのか、

それが3歳〜6歳の3年間の親の"見守り方"で決まってしまうのです。

 

❤︎日常生活の練習には、

 

❶運動を調整できるようになる

❷自分自身に配慮ができるようになる

❸まわりの環境への配慮ができるようになる

❹気品と礼儀を身につけるようになる

この、4つの練習があります。

 

❤︎運動を調整できるようになる

 

3歳までは力まかせに走り回ることで、自分の体が動くこと自体に喜びを覚えていました。

3歳をすぎると、その動きを調整する段階に入ってきます。

 

ハサミで切る、のりで貼るなど、様々な道具を使うようになってきます。

それらを、思い通りに使いこなすためには、"力加減の調整が必要になります。

これが、自分の力と心を調節する"自律"の始まりです

 

このような活動を、集中し、繰り返すことで、どんどん上手くなっていきます。

そして、動きが洗練されていくことに喜びを覚えていきます。

 

このように、子どもの活動が複雑になり、レベルが上がっていくのですから、親の見守り方が大事になります。


❤︎そのカギとなる親の"観察力"

 

よく観察していると、子どもが行き詰まっている部分も見えてきます。

 

観察していくうちに、どう援助すれば、その問題を子どもが自分の力で解決していけるかが見えてきます。

 

日々の生活の中で、手を出し、口を出してしまう前に、子どもを観察してみようと決めるだけで、子どもの本当の""が見えてきます。


❤︎自分自身に配慮ができるようになる

 

身のまわりのことを自分でできること、つまり自分自身への配慮ができるようになります。

 

自分のことが自分でできるようになって初めて、自分以外のものや人に目が向いていくのです。


たとえば、子どもがボタンがはめられないことが原因で行き詰まっていたら、

はめやすい大きなボタンでゆっくりとやり方を見せてから、ボタンをはめる練習をします。

 

このように、難しい活動を部分的に取り出して、ゆっくりその活動だけを繰り返すことで、自分一人でできるように援助していくのです。

 

「一人でできるように手伝う」、この言葉を心に刻んで見守ってほしいと思います。

 

❤︎まわりの環境への配慮ができるようになる

 

自分自身に配慮ができるようになって初めて、「世の中は自分だけではないんだ」と気づくようになります。


これが4歳くらいです。

それまでの子どもたちは自己中心的で当たり前だと心得ましょう。

まわりの環境に配慮するとは、たとえば、

 

1. 動物、植物のお世話をする

2. 食事の準備をする、片づけをする

3. 掃除を手伝う……

 

世の中には自分以外にも人や生物がいることを知り、その環境に自分が働きかけ、その環境に自分が変化をもたらすことを経験します。

 

お手伝いなどで、感謝される。

自分は社会の役に立つことができるんだという"自己有用感"が、将来の自己肯定感の土台になっていきます


❤︎気品と礼儀を身につける

 

日常生活の練習を通して、運動が洗練されます。また、自分自身やまわりの環境にも配慮ができるようになっていきます。

 

そして、

自分が生活するコミュニティのルールを知り、日常生活でのたしなみや礼儀を覚えます。

そして、

自分を適切に表現することから気品は生まれます。

 

気品と礼儀の入り口は挨拶です。

世界中の国々には、それぞれの挨拶があります。

子どもは生まれた地域の挨拶の言葉を学ぶだけでなく、どんな時に、どのようなタイミングで言えばいいのかを習得します。

 

私たち大人の所作すべてがお手本になります。

子どもは見て学び、真似をする天才です。

この時期に、適切で気品に満ちた所作を伝えてあげましょう。

 

また、他人のことを思いやる気持ちの芽生え、社会の道徳を学びます。

公共の場や交通機関でどのようにふるまうのか?どのような時には大きな声を出すべきではないのか?

様々な社会のルールを学んでいきます。


❤︎まとめ


3歳からの子どもは、体の動かし方をコントロールできるようになり、日常生活の練習で成長していきます。


そして、自分のことは、自分できるようになってくると、

まわりの環境への配慮もできるようになります。

その配慮で、親から感謝されると、自分が社会に役立つことを知り、自己有用性を感じます。


また、親の行動を真似し、挨拶ができるようになります。


この3〜6歳が、

自分の人生の主人公になるか、

指示待ちの人生を送るか、

大きな分かれ目です。


親が子どもの成長をしっかりと観察すること"見守り方"が大切ですね。


また、子どもが自分を観察するために、子どもの全身の写る鏡で、自分を見せることも、子どもの成長に役立ちます。