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英語が話せるのは当たり前の世の中になってきましたね。
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子どものバイリンガル教育について書いてみました。
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♥バイリンガル教育の難しさ
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♥続かない
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幼いうちに英語教育を始めてみたけれども、続かなかった……その原因は、
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❶バイリンガル教育の目標がない
❷時間がない
❸親が英語を好きではない
❹英語を使う機会がない
❺期待していたよりも子どもが英語を使えるようにならない
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子どもは新しい言葉を覚えるのが速いですが、忘れてしまうのも速いです。言語の習得には時間がかかります。とにかく継続しないとバイリンガルへの道は開けません。
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♥子どもが英語を嫌う
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これは親に押しつけられたり、
恥ずかしい思いをしたりしたときに起こります。
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幼い時の嫌な思い出が頭に残っていると、学校で英語の授業がはじまってもやる気がでない、苦痛になってしまいます。
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♥ダブルリミテッド
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ダブルリミテッドとは、2つの言語がどっちつかずの状態で、精神的にもその他の知的発達にも悪影響になりかねません。
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子どもが自分の感情を言葉で伝えることができず、ストレスで暴れてしまうというのもあります。
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♥失敗しないために
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♥続けるために
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小さくてもいいので常に何か目的を持って、その言語を使うことが大切です。
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それも、「将来のために」という漠然とした目標ではなく、
親子でその時点、その時点での目的を持つと続けやすいです。
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英語が得意苦手関係なく、
親も一緒に学ぼうという気持ちを持てるかが大切なポイントになります。
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「自分が苦手だったから、子どもには英語を身につけてほしい」というプレッシャーを与えるのはよくありません。
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さらに、
言語は一朝一夕で身につくわけではありません。
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だから、理想が高すぎると、子どもがなかなか言葉を身につけないことが親のストレスになって、やめる原因になってしまいます。
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♥英語を嫌いにならないために
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押し付けない、無理をさせないことです。
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子どもがやることが多くなり忙しくなると、英語の勉強時間がなかなかとれなくなってきます。
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そんな時、
「やりなさい」とか「やらないなら、止めるからね」などと言ってしまうと嫌いになってしまいます。
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勉強以外からでも、英語は学べます。
英語の絵本や本を読み聞かせ、映画を一緒に見て会話をするなど工夫をしてみて下さい。
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また、子どもに、強制的に「英語で話してみて」と言うのも避けてください。
目的もなく何かを言わなくてはいけないのは苦痛です。
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子どもの発話を促すためには、子どもが楽しめる言葉遊びやゲームなどを取り入れてみます。
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その言語を使って好きなこと、楽しいことができれば、どんどん身に付きます。
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♥ダブルリミテッドを防ぐために
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ダブルリミテッドは、母語も第二言語も能力が低い状態です。
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日本で日本語を母語とする親が、あまり得意でない英語だけを使って、子どもが生まれたときから話しかけると、どちらの言語の発達も遅れてしまうケースが多いです。
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また、
乳幼児期はずっと日本語環境だったのに、インターナショナルスクールなどに入園して突然外国語環境になることでも、ダブルリミテッドになることがあります。
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そのような環境においては、家庭での日本語のコミュニケーションをしっかりすることが大切です。
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母語を確立させることに重点をおくことが、無理のない英語の習得につながります。
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つまり、一つの言語(母語)をしっかりと習得することが、他の言語習得にも大きなプラスの影響を与えます。
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♥まとめ。相手に伝えることが目的
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バイリンガルを育てるためには、
あせらず続ける、
押しつけない、
母語(日本語)を大切にすることです。
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そして、
言葉は、コミュニケーションの手段ですから、
"相手に伝えるために学ぶ“という気持ち教えることが大切です。
学んだ言葉を常に、
誰かに伝える練習をするため、
"一緒に楽しく学ぶ"ことが
何よりも大切ですね。
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