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♥教育の二極化
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子どもの教育に関して、二極化が進んでいます。
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一方は、何とかして子どもを一流大学に合格させようと、幼い頃からの教育に力を入れる極です。
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もう一方は、成り行きに任せ、教育にあまり関心のない極です。
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後者は非常に心配ですが、前者も問題があります。
前者について考えてみます。
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♥早期教育について
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子どもを一流大学に合格させたい一心で、早ければ2歳ぐらいから早期教育を受けさせます。
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幼児向けの塾に通わせ、幼稚園入園時には、漢字を読み書きや、かけ算の九九ができるようになっている子どももいます。
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さらに、体を鍛えるために、スポーツ系の教室に通わせます。
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♥時間の余裕がなく、わからなければ、わかりやすく教える
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まるで一分一秒でも無駄にしないように、子どもの時間は習い事やお勉強でつまっています。
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家では、お母さんが、本を読み聞かせ、計算ドリル、漢字の書き取り……
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わからないことがあれば、インターネットなどで親が調べ、できる限り子どもにわかりやすく教える。
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♥”つめこみ”の幼児教育は、子どもに悪影響を与える可能性が
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幼少期からこのような教育を受けて一流大学に入る。
そのための猛勉強は、義務感から忍耐力を養う意味では価値があるのかもしれません。
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ただ、正直なところ「かわいそうだな」と思います。
私は、無理をした教育は、何もなければいいのですが、いつか心が壊れる可能性を含んでいると思います。
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♥急がなくても、一流大学に合格できる
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そんなことをしなくとも、一流大学に合格できる可能性は十分にあります。
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ただ一つだけ大切なこと、それはできるだけ早い時期から、考える訓練をすることです。
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♥考える訓練を早期から
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早い時期から知識を詰め込む必要は、まったくありません。
ただし、幼児から、たくさんの物事を五感で感じる体験することは非常に大切です。
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そして、
考える訓練していけば、知識は自然に身につくものです。
例えば、計算能力を身につけるにしても、早期にしなくても十分間に合います。
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♥習わせるなら、習字……
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日本古来の習い事や音楽がいいと思います。
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なぜなら、これらの習い事を学ぶ際には、集中力を要求されるからです。
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例えば
習字は、急がされることなく、落ち着いて、丁寧に字を書きます。
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習字を習えば、きれいな字を書けるようになることに加えて、一定時間一つのことに集中する力が養われます。
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後に算数の問題を集中して考える訓練をするこにとつながるように、習字のように集中力を養えるお稽古ごとを選ぶのがよいと思います。
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♥算数の文章問題を解く
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そして、
算数の文章問題を解くことが考えるための最高の練習になります。
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文章題は、問題文に描かれている情景を頭の中で想像することが、問題を考えるスタートになります。
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想像は頭を使います。
例えば
「メロン2個を、3人で分けたいとします。どのように分ければよいですか」という問題なら、2個のメロンと3人の人を思い浮かべる。さらに図を描くようになれば、よりよい訓練になりますね。
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♥まとめ。中学受験の問題を考えることが“できる感”は、一流大学合格につながる
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大切なことは、できるだけ早い段階で考える訓練を始めることです。
考える力がついてくると、自分で問題を考えて解いていくことができるという“できる感”を持つようになります。
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そして、考えるための最たる訓練が、中学受験の算数の文章問題を解くことです。
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だから、中学受験の勉強をすることは、後の一流大学合格につながっていくことになると思います。
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