我慢させていた子どもは、我慢できない子になる。逆に、我慢しなかった子どもは、我慢できる子になる。 | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

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❤︎「我慢しなさい!」
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子育てをしているママなら必ず子どもに言ったことのある言葉だと思います。
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確かに、我慢のできないと、友達との関係がうまくいかなかったり、将来社会に出ても環境に適応できなかったり、心配ですね。
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❤︎「子どもを我慢のできる子に育てたい」
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と、思うのは当然です。では、幼い頃から何でも我慢させていれば、我慢が身についていくのでしょうか?実はそうではありません。
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❤︎我慢できる子は、「いい子にしてなきゃ、ママに褒めてもらえない」と、子ども本来の姿を抑え込んでいる危険性があります。
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幼い頃、親に「我慢しなさい」と言われ、我慢している子どもは、「いい子」「お利口な子」「親の躾が行きとどいた子」と良い評価をされることが多いかもしれませんね。
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確かに、危険であったり、他人に迷惑を与える場合は、我慢させなければなりません。ですが、一方で、子どもは、様々なものに興味を持ち、「知りたい」「やってみたい」という気持ちや意欲を強く持っています。
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いつも「いい子」と言われママ・パパから褒められている子は、「いい子にしてなきゃ、ママに褒めてもらえない。パパに嫌われる」と思い込み、子ども本来の姿を抑えていることが多々あります。
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このような子は、親が見ていない所では我慢できなかったり、ある時、急に、キレてしまうこともあるでしょう。
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❤︎いつも我慢を強いられている子の心は、満たされない
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親からいつも「我慢しなさい」と我慢を強いられている子どもは、自分のやりたいことや欲求をいつも阻む親に対して、不満や不信感を抱いたり、「我慢しない自分は、親に愛されない」と心に満たされないものを感ます。
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そうすると、その心の隙間を埋めるために駄々をこねたり、愛情を確かめるために親を困らせたりします。我慢できな子とは、いつも親から我慢を強いられている子ともだ言えます。
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❤︎ありのままの姿を認められることで子どもの心は満ちてくる
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「我慢できたあなたは、いい子だから好きよ」ではなくて、「我慢できないあなたも愛しているよ」と、ありのままの子どもの姿を全てを認め、受け入れましょう。
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そうすることにより、「どんなわたしでもママ・パパは愛してくれる」と感じ、親子の信頼関係が深まり、子どもの心は満ち足りていきます。
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❤︎子どもはありのままを受け入れられることにより、自ら自己抑制力を育む
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親との信頼関係がしっかりしている子どもは、親の気持ちも理解しようとします。親から発せられる"我慢"も、感情と行動をコントロールし、自分で考え判断し"我慢"するようになっていきます。
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❤︎幼い頃に"我慢"しなかった子の方が、我慢できる子になります
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「子どもをありのまま受け入れる」「心の欲求をできるだけ我慢させない」と言ってもなかなかできないこともあると思います。
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家事で忙しい時、疲れている時、「抱っこ抱っこ」とせがまれると、分かっていてもイライラしたり、ついつい後回しにして我慢させるかもしれません。
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しかし、子どもの「抱っこして欲しい」気持ちのこの瞬間はニ度と戻ってきません。子どもが成長した時、「あの時、もっと抱きしめてあげればよかったな」と、後悔することもあると思います。
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子どもの心の欲求を全て我慢させないで育てることはできませんが、できる限り、受け入れあげてください。
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そうすることによって、自己主張する力と自己抑制する力を調整しながら、“自ら我慢していく力”を子ども自身が育んでいくと思います。
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❤︎我慢することが普通になっていきます。