子どもといっしょに「いち」「に」「さん」。"数表現"を育てよう! | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

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❤️生活の中の"繰り返す"運動
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私たち人間は、生活の一部分で、同じ動作を繰り返す運動"ルーチンワーク"をしています。
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箸を使う、歯を磨く、服を着る……ルーチンワークを無意識に繰り返しています。
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歩くことも、ルーチンワークです。
赤ちゃんなら、ハイハイです。赤ちゃんのハイハイを「いち、に、さん……」とカウントすると、そのカウントの連続が1セットとなり、その1セットが繰り返されるルーチンワークなのです。
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歩くときも走るときも、腰かけるときも立ち上がるときも、寝て起きるときも、私たちは1セットを「繰り返す」運動をしています。
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"繰り返す"運動から"きまり"を帰納的に見出し、その見出した運動の"きまり"を演繹的に組み立てていくのがロボットづくりになります。
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❤️順番の「いち、に、さん……」
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赤ちゃんのハイハイの部分的な動きの"順番"を「いち、に、さん……」とカウントするように、順番を「いち」「に」「さん」と唱えることはよくあることです。
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起立、礼、着席は「いち」「に」「さん」と立って挨拶をする順番……私たちは生活の中でいくつも、順番のある動作を繰り返しています。
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そんな、順番のある動作がリズミカルになされると、「いち」「に」「さん」と声かけをしたくなりますね。
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これが、いわゆる「数える(かぞえる)」というひとつの姿です。順番を意味する「数える(かぞえる)」という行為です。
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❤️個数の「いち、に、さん……」
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子どもは鋭い感覚で「同じ」ものの仲間を見出し、「同じ」ものがいくつかあることに気づきます。それを手で「タン」「タン」「タン」などと言って触るアクションをします。それが「いち」「に」「さん」……と数えることにつながってきます。
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順番を意味する"数"、これを"順序数(序数)"といいます。
それとは別に、同じ集合の個数を意味する"数"、これを"集合数(基数)"といいます。
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❤️「いち」「に」「さん」……をともに楽しむ
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"数える"に相当する子どものアクションが、数の世界への入り口です。
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しっかりとリアクションしてあげましょう。
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順番にしろ、個数にしろ、子どもの「タン」「タン」「タン」に合わせ、一緒にうきうき笑顔でオウム返しをしてあげましょう。
「それって『いち、に、さん』といえばいいよ」とか。
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子どもの"数える"という仕種を"数表現"に近づけて、"算数力"を育てていきたいですね❣️
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❤️算数・数学の言葉
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数えることが「いち、にい、さん……」になり、加える・取ることが「たす・ひく」になります。一日の流れが「時間」になり、日常にあるものが「空間・形」になります。
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わたしは、子どもたちに、いろいろな算数や数学の言葉を実感しながら学んでいってほしいと思います❣️