"関数の考え"の芽生え…"変わり方” の言葉を育てよう! | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

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カゴの中にみかんがいっぱい盛ってあります。
みんなで食べると、カゴの中のみかんが減っていきます。
子どもは、「食べるとみかんはだんだん減るね」と言いました。
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❤️"変化"から"関係"に気づく。
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ひとつの"変化"に気づくと、その"変化"の要因となるもうひとつの"変化"に気づき、2つの伴って変わる"関係"に気づいていきます。
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カゴにあるみかんも、その"関係"の気づきのひとつです。
子どもはまだ、「みかんを食べ「れば」、カゴにあるみかんの数は減る。」という明確な言葉では表現できませんが、
「たら」「れば」「たびに」「つれて」を用いた「関係」気づきの言葉は、不完全な形で頻繁に子どもたちの言葉のなかにあります。
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❤️ "関係"をさらに詳しくする"変わり方"
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関係をさらに深くとらえる"変わり方"への気づきが、"関数の考え"につながります。
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先ほどの例でいえば、食べる個数が"増える「ぶん」減る"という"変わり方"に気づくことです。
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「れば」という言葉を使い、伴って変わる2つの変化に気づいた段階から、さらに関係を詳しく、"増える「ぶん」減る"といった"変わり方"に気づき始めてくるのです。
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しかし、この「変われば変わる」といった「関係」気づきから、その「変わり方」へと関係を深める気づきは、ママ・パパの言葉のサポートを必要とします。
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❤️"変わり方"の言葉から、関数・創造力に
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変わり方を表現する言葉は、数量関係を表現します。「〜ぶん」「半分」「倍」「わりに」「差」「比例」などといった算数的な用語だけでなく、「ゆるやかに」「急に」「徐々に」「うなぎのぼり」「急降下」「右肩上がり」……。日本語として生活のなかにたくさんあります。
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子どもが、「食べるとみかんはだんだん減るね」など、変化する"関係"の気づきをしたときは、"変わり方"のいろいろな言葉を使って"リアクション"してあげましょう。
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子どもは、"変わり方"の言葉を覚え、"変わり方"に気づきます。そして、その"変わり方"に気づくことの繰り返しが、関数の考えにつながります。
さらに、関数の考えが、新しい関係性を見い出す創造力にもつながっていきます。
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これからますます創造力が求められる世の中になります。子どもの"関数の考え"を育てていきたいと思います。