子どもの「なぜ」の中にある"カキクケコ"=関係・きまり・区分け・見解・根拠を大切にしよう。 | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

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❤️「算数力」とは何でしょうか?
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ちょっとした会話の中に、算数を学ぶきっかけがあり、会話の中で"算数力"が育ちます。
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「算数力」とは、
❶算数の知識や技能を使い日常のことを処理する力
❷日常のことを算数の概念でとらえ、論理的、総合的発展的に考え、数量や図形の性質などを見つけ表現する力
❸算数の愉しさやよさに気づき、算数を活用して日常の問題を解決する力
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♥️3つの"算数力"に結びつく"態度"
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子どものしつこく「なぜ?」と理由を問う"態度"を大切にしよう。なぜなら、この"態度"には2つの価値があるからです。
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❶"主体的に自ら進んで言葉を発する” という"とらえる"態度。
❷"筋道を立てて論理的に考える” という"考える"態度です。
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では、"態度"とは何でしょう。
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❶一般的に"感じたり考えたりしたことが、表情・動作・言葉などに現れたもの"であり、"身ぶり""そぶり"のこと
❷"物事に対する心構えや身構え"という心のこと
❸"態態"という字は訓読みで"わざわざ"するという意味があります。
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"感じたことや考えたこと"を"わざわざ"することが"態度"なのです。
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❤️5つを数学的追究項目「カキクケコ」
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子どもが「どうして」とか「なぜ」を発しているときには、
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❶数学の関数のように、何かに"関係"づけ、
❷数学の定理のような"きまり"を求め、
❸数学の集合のように"区分け"を意識し、
❹❺数学の推論のように"見解"と"根拠"
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このいずれかを求めています。
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ですから、「どうして」から始まって、「同じ」「~みたい」「違う」「似ている」「きまり」といった子どもの言葉は、宝物なのです。
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わざわざ発する子どもの言葉を、もっと大切に取り扱い、磨いていきたいものです。なぜならばこれは、「算数力」が効果的に育つ素になる「態度」だからです。
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❤️算数の"なぜ"を言葉で理解し、表現する。
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わたしは、算数をパターンで覚えるのではなく、「なぜこうなるのか」を言葉で理解してほしいと思っています。
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算数の"なぜ"についての説明を、子ども自身が読んで考え、理解し、理解したことを言葉で表現できるように、子どもたちに、日々、学習を進めてもらっています❣️