「ママ、とってもうれしいよ」と気持ちを伝えると、無理せずにいい子になります! | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。

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❤️「いい子だね」と評価すると、無理にいい子になろうとします。
「ママ、とってもうれしいよ」と気持ちを伝えると、無理せずにいい子になります!
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❤️いい行動をしたときの「いい子だね」は評価の言葉です。
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子どもが〝いい行動〞をしたとき、「いい子だね!」と言うのはあたりまえのことだと思われています。
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でも、この声かけは、"評価する〞言葉で、上から目線です。人間と人間、年齢の差があっても上下関係はないと考えます。
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❤️子どもに対しても評価の言葉は使わず、自分の気持ちを伝えましょう。
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たとえば、お友だちにおもちゃを譲ってあげていたら、「友だちに優しくできたね。ママはとってもうれしいよ」と言いましょう。
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逆の場合の声かけも同じで、野菜を床に落とされたら、「あーあ、農家の人が一生懸命つくった野菜を落としちゃった。ママ悲しいなあ」と自分の気持ちを伝えます。「ワガママはやめなさい! ダメな子!」なんて〝評価〞してはいけません。
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❤️「いい子だね」と言われる落とし穴は、いい子が行動の目的になってしまうことです。
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いつもそうじを率先して取り組んでくれる子を「いい子ね」と声かけをしていて、たまに声かけしないときがあったら、自分から「ママ、わたし、いい子でしょ?」と、〝いい子〞を求めるようになります。
そういう子は、ゴミが落ちているとき、周りに見ている人(いい子と行ってくれる人)がいるかどうかで、拾うか放っておくか決めるようになります。ママからの評価に一喜一憂し、テストでカンニングするようになるかもしれない。
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自分がやりたいことより、周りから「いい子」の言われることを優先して、進路や仕事を選んでしまう可能性もあります。
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つまり、他人の評価ばかりを気にして行動するようになってしまい、"不自由"な人生を送ることになります。
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❤️みんなの前で、発表する。
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そうじの例で言えば、「きれいにしてくれて、ママとってもうれしいな」と伝えます。そして、夕食の時など家族みんながいる場で「にこちゃんがおそうじしてくれたから、お部屋がこんなにきれいになりました」と、にこちゃんの貢献をみんなの前で発表します。
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「いい子」ではなく、「貢献してもらって助かったよ」と言う。そうすると家族のみんなも自然に、「にこちゃん、ありがとう」と感謝するようになります。
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にこちゃんは、
「だれかによろこんでもらったり、人のためになったりすることって、うれしいな」と思います。
社会性が芽生えてきます。
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❤️「先生、うれしいな」
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生徒が、がんばって自分の力で問題を解いたとき、わたしは、ガッツポーズで「がんばったね、先生、うれしいよ」と声をかけます。
生徒は、ニコッと笑って、次の問題にチャレンジしていきます。
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"学び"も同じだと思います。
人が見ているから、いい点を取って人から「いい子ね」と言われたいから勉強するのではなく、
知ることは面白いから、人のためになるから、学べるようになってほしいと思います。