言葉を覚える能力はみんな持っています。 | 学びスタジオ®︎ブログ〜教育あれこれ

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小さな個人塾を経営しています。「一緒に学ぶと、可能性が広がる」と考えています。教えるより、考えるように導きます。子どもと一緒に考えると、子どもが能動的に考えるようになります。そして、一緒に考える楽しさと、一人で考え抜く力を身につけていきます。


❤️言葉を覚える能力はみんな持っています。


言葉を覚える能力は、

すべての子どもに生まれつき備わっています。

それは訓練によって促進されるものではなく、

私たち人間がもともと持っている力です。


❤️5070語を理解して、はじめて初語が出る


言葉を話すには、

言葉の意味を理解していることが必要です。

はじめて言葉を口にしたとき、

その子どもはすでに5070語の言葉を理解していると考えられています。


❤️言葉の発達の順序


言葉の発達には順番があります。

まず"聞く時期"。

次に"単語"を口にする時期。

単語が200語くらいたまると"二語文"を話す時期。

次に"助詞"を使えるようになり、

その後に"過去形"を話せるようになります。

子どもによって時期は個人差がありますが、

こうした発達の順序はすべての子どもに共通しています。


❤️大切な言葉を蓄積する"聞く時期"


最初の"聞く時期"に、

子どもはたくさんの言葉を蓄積していきます。

この時期に、

子どものまわりの言葉の環境が豊かであることが、言葉を伸ばすためにとても大切です。


❤️3歳児はどのくらい話せるようになるの?


3歳くらいで話す言葉はだいたい5001,000語といわれています。

「ママ テレビ 見る」などの三語文を話し始めるのもこの頃です。


数への関心も強くなって、

3つ並んでいるものに「123」と指差しをしながら数えることができるようになっていきます。

3歳という年齢の概念も分かってきますよ。


ごっこ遊びも上手になり、

主人公になりきって話をしながら遊べるようになります。

また、自分の状況を「お腹がすいたよ」「暑い」などと理解して伝えられるようになるのもこの時期ですね。


❤️3歳〜6歳は言葉を吸収するスポンジ脳


3歳から6歳頃までの時期は、

言語学習の能力が抜群に発達する時期なのです。


3歳~6歳という時期の子供には

「お花」

という言葉も、

「萼片(がくへん)」(花びらの付け根の外側にある緑色の小さい葉のような部分)という言葉も、同じレベルで覚えます。

大人にとっては難しい言葉も、子供にはそう写りません。

すべて一緒なのです。


動物学、植物学、地理…

子供のまわりにある目に見えるものなら、

細かい用語も覚えることができます。


❤️3歳で覚える単語なんか、すぐに忘れるのでは?


実際そうかもしれません。

しかし、幼児期に一度学習すると、その後小学校・中学校へと上がり、実際にその分野を勉強する時になると、それらの言葉はスーっとよみがえってくるのです。


中学校で難しい専門用語を初めて聞く子供は、

覚えるのに苦労します。


言葉が簡単に覚えられる時期というのは、2歳半頃から始まりますので、この時期から、たくさんの言葉を聞かせたいですね。