自分の言っていることが相手に伝わらなかったり、相手の言っていることを自分が理解できないとき、人は少なからず、苛立つものです。そのようなエピソードを話してくれる子どもたちに、苛立ちの原因者をたずねると、大抵、「相手」と言います。
要約教室では、本を読んで、400字の原稿用紙1枚にまとめます。子供たちは、1週間後、再度、自分の書いた要約を読みます。この作業には、他人が介在することはないにも関わらず、分かりにくい自分の要約に「意味分かんない!」と不満を口にしたりします(笑)。
要約教室は、苛立つ会話の原因が、相手の問題だけではないことを知る、良いきっかけを子どもに与えます。そして、日常会話の中でも、次第に言葉を選んで話をするようになります。つまるところ、コミュニケーションとは、相手を想うことが、スタートにあるのです。
いよいよ、卒業シーズンです。マナビオへ通う子ども達も、来月から学年が上がります。