
「家庭科の調理実習で味噌汁を作ったんだけど、女子に「豆腐は嫌いだからダメッ!」って言われて諦めたんだ。」
個別進度学習教室で算数の到達度テストに苦戦している小5男子が、唐突に言いました。やっているテストは「割合」の単元です。苦しい現実から逃避したい一心から、濃度つながりで家庭科の授業を思い出したのでしょう。
何気ない小学校での出来事ですが、私には面白いエピソードに感じました。マナビオに通う子どもたちに
「考えることは大事だよ。」
と伝えている理由は、このような場面で
「面倒くさい。」
と議論を避け、議論下手な大人になってほしくないからです。自分の望まない結果にならないよう、なるべく平和的に解決するためにも、日々の学びは大切です。
しかし、現実の世界では、咄嗟に気の利いた一言を発せるものではありません。それでも、
「どうすれば、豆腐を入れることになったのか?」
と事後に考えることでも多くの学びがあります。
意見が男女で割れないようにする工夫も戦略として必要でしょう。その場でどのように言えば、味噌汁に豆腐を入れることになったでしょうか?
写真はプレ・アルゴに通う年長さん達です。